緊急オペをすることになりました。
私ではなくボールちゃんです。
昨日、ボールちゃんを持った瞬間に床に何か落ちる音がしました。
ボールちゃんのお腹の中から落ちたビーズでした。
よく見るとお尻に穴が空いています。
これは早く塞がないと大変なことになります。
放っておくと綿が詰まっている頭だけ元気で身体が干物になってしまいます。
今日、緊急オペをすることになりました。
執刀医は私です。
ボールちゃんは不安な目で私を見ています。
「私、失敗しないから」と言ったのですが、「初めてのオペのクセによく言うよ、ボール」と怒っています。
そんな言葉をを無視してオペは始まりました。
「これから、臀部縫合手術を開始します。」と言っても助手はいません。
内田有紀さんのような麻酔医もいません。
ふだんリビングとして使われているオペ室でシーンとしながら淡々とオペが始まりました。
約2分でオペが終わりました。
ボールちゃんの首の後ろを触ってから手袋と帽子を外してトイレに行きました。
実はオペ中にオシッコが漏れそうでした。
これからメロンを持って誰に請求書を持って行けばよいのでしょうか?
ユザワヤでビーズを買ってボールちゃんを太らすオペも選択肢としてありましたが、ボールちゃんが医療過誤で私を訴えるかも知れません。
被告人が私で原告人ボールちゃんの代理人が私というややこしい裁判になってしまいます。
ベッドの上で安静にしています。

