忙しくて油断していたら発売されていました。


特集が「くらべる仏像」でした。




表紙からして凄いです。


羽賀寺(福井県小浜市)の十一麺観音様です。


仏像の本来の目的は、仏の教えを立体的に表現し、経典を読めない庶民にまで伝えること。つまり仏像は「見た目が9割」。並べて比較してみれば、「見た目」の違いの向こうに信仰や祈りの歴史が見えてくる──。

創刊25周年3号連続特大号の第2弾となる今号のサライは、「『違い』がわかれば『すべて』」がわかる──くらべる仏像」と題して、仏像を大特集。表情、体型、材質など実に様々な仏像を比較する「くらべるグラビア」。日本でもっとも親しまれている仏さま、「七観音」を徹底解説した「くらべる観音」。各地で今も愛される「仏さま」に会いに行く「とらべる仏都」の3部構成で仏像のすべてに迫ります。

また巻頭企画では堀文子さんが尊敬してやまないというタモリさんとの特別対談を掲載。人生観、感性、好き嫌いなど共通するところが多いお二人が時間を忘れて語り合います。

さらには、古くて新しい、菓子パンの定番「メロンパン」を特集。日本で生まれたメロンパンですが、その誕生は謎に包まれているうえ、地域によって呼び名も形状も異なります。特集では、ひと目でわかるメロンパンの基本、丸形メロンパンの発祥の謎、日々進化する現在のメロンパンなど、メロンパンのすべてをご紹介します。

そして今月号の特別付録は、「万年筆」。イギリス発祥の老舗ブランド「アクアスキュータム」に、デザインを依頼。秋の装いにも映える、濃紺の高級感ある仕上がりになりました。
付録箱には、使い捨て方式のインク・カートリッジ1本と、市販のインクボトルから、インクを吸引して繰り返し使えるコンバーターひとつを同梱しています。
キャップのリング部分表には、アクアスキュータムのロゴ。裏には駱駝マークが刻印されています。また、なめらかで繊細な書き味になるように調整しました。ぜひご愛用ください。

「『違い』がわかれば『すべて』」がわかる──くらべる仏像」と題した『サライ』11月号。詳しくは、書店などで手にとってお確かめください。


【今月の特集】


大特集
「違い」がわかれば「すべて」がわかる
くらべる仏像
【表情】 怒 十二神将・伐折羅像 新薬師寺(奈良市)
     笑 釈迦如来倚像 深大寺(東京都調布市)


特集 第1部
くらべるグラビア
【ポーズ】 直立 持国天立像 法隆寺(奈良県斑鳩町)
       躍動 持国天立像 金剛峯寺(和歌山県高野町)


【大きさ】 大  盧舎那仏坐像(大仏) 東大寺大仏殿(奈良市)
       小  観音菩薩立像 東京国立博物館(東京・台東区)


【姿勢】 横臥 釈迦涅槃像 法隆寺(奈良県斑鳩町)
      前進 十一面観音立像 石道寺(滋賀県長浜市)


【体型】 痩身 薬師如来坐像 法輪寺(奈良県斑鳩町)
      豊満 薬師如来坐像 新薬師寺(奈良市)


【素材】 漆  広目天立像 東大寺法華堂(奈良市)
      鉄  鉄造阿弥陀如来坐像 善勝寺(群馬県前橋市)

      寄木 金剛力士像(吽形) 東大寺南大門(奈良市)
      粘土 伝日光菩薩立像 東大寺ミュージアム(奈良市)




特集 第2部
日本でもっとも親しまれる仏さま、「七観音」を徹底解説
くらべる観音

総論 観音とは何か?
解説/紺野敏文さん(慶應義塾大学名誉教授・76歳)

観音菩薩立像 鰐淵寺


七観音を識る①【聖観音】
聖観世音菩薩立像 薬師寺
観音立像(百済観音) 法隆寺
観音菩薩立像(救世観音) 法隆寺
観音立像(伝勢至菩薩) 法隆寺
夢違観音立像 法隆寺
聖観音立像 鶴林寺
聖観音立像 大報恩寺


七観音を識る②【十一面観音】
十一面観音立像 向源寺
十一面観音立像 室生寺
十一面観音立像 法華寺
十一面観音立像 聖林寺


七観音を識る③【千手観音】
十一面千臂像 唐招提寺

42の手に42の持物。その全てに意味がある
千手観音坐像 蓮華王院三十三間堂
千手観音坐像 峰定寺
千手観音坐像 葛井寺
千手観音立像 道成寺


七観音を識る④【不空羂索観音】
不空羂索観音坐像 興福寺
不空羂索観音立像 東大寺


七観音を識る⑤【馬頭観音】
馬頭観音立像 浄瑠璃寺
石仏馬頭観音 常性寺


七観音を識る⑥【如意輪観音】
如意輪観音坐像 岡寺
如意輪観音坐像 観心寺


七観音を識る⑦【准胝観音】
准胝観音 新薬師寺旧蔵
准胝観音立像 大報恩寺


変身する観音
水月観音坐像 東慶寺
楊貴妃観音坐像 御寺 泉涌寺


第1部・第2部 掲載仏像の所蔵寺院一覧


特集 第3部

会津、臼杵・国東、小浜、藤井寺
各地で今も愛される「仏さま」に会いに行く
とらべる仏都

会津 平安・鎌倉の古仏がいっぱい。日本五大仏都のひとつ

臼杵・国東 日本では珍しい“石仏の都”を訪ねる

小浜 日本海に臨む古仏の宝庫

藤井寺 毎月18日一斉開帳。日帰りで回れる仏都


けっこう面白い内容でした。



定価:880円です。


付録のボールペンと後半の記事を無くして500円くらいで販売してくれたらと思いました。


「書店などで手にとってお確かめください。」と書いてありますが、万年筆のせいで本が縛られています。