静岡駅前で開催中の法隆寺展-聖徳太子と平和への祈り- に行ったあとは、時間がなくて周辺の寺社には行けませんでした。
展覧会のあとに静岡駅から東海道線で東へ戻って沼津に出て、御殿場線に乗り換えて足柄という駅で降りました。
無人駅でした。
自分が乗ってきた電車がいつまで経っても動かないのでおかしいと思っていると、反対側からロマンスカーがやってきてすれ違いました。
止まりもせずに通過するなんて失礼な奴です。
その失礼な奴を撮ろうと思いましたが、あいにく、カメラがボールちゃんと一緒にかばんの底にあったので取り出せませんでした。
さて、なぜこの駅で降りたのでしょうか?
御本尊の馬頭観音様が60年ぶりに御開帳だという曹洞宗の円通寺に行きたかったからです。
とぼとぼと20分くらい車しか通らない道を歩きました。
御殿場線の上を通りました。
丹那トンネルが開通するまで、ここが東海道線でした。
複線だったので敷地に余裕があります。
戦争で鉄の需要が増えたために単線になってしまいました。
悲しい路線です。
御開帳の幟かと思いましたが違いました。
山門が派手に飾られていました。
私でさえ、腰を屈めて通ったので阿部寛さんでしたら通れなかったと思います。
回向柱が見えます。
本堂に入ると先客がいらっしゃいました。
御本尊様に御挨拶をすると、一面二臂の馬頭観音様でした。
三面六臂だと思っていたので意外でした。
60年間、ずっと閉ざされたお厨子の前で代役をされていたお前立ち様は三面六臂のよく見る馬頭観音様でした。
御本尊様は愛馬を失った小栗判官が追悼のためにお堂を建てて、そのお堂に祀った母の持念仏の馬頭観音様だそうです。
当初の御堂は大地震で倒壊していまの円通寺に移されたそうです。
無料で干支土鈴を戴きました。
本来なら2年前が60年ごとの御開帳の年だったようですが、午年に合わせて今年にしたそうです。
絵馬は500円で戴きました。
近隣の方が御本尊を見て書かれたそうで、当にこのようなお姿です。
御住職(副住職?)様が私の胸ポケットから出ていた切符を見て「どちらからいらっしゃいました?」と
声をかけて下さいました。
「東京から来たのですが、静岡駅前で法隆寺展を見てから来ました。これから帰り道に小田原の隣町の実家に寄ります。」と申し上げました。
すると私の実家の近くにお知り合いが多くて、様々なお寺の名前うを話して下さいました。
さすが、近くに曹洞宗の大きな寺院がある地域です。
御丁寧に書かれた御朱印を戴き気持ちよくお寺を出ました。
1時間に1本あるかないかの電車にちょうど良く乗れました。
途中の駅から登山の帰りの中高年の方々で電車が混雑してきました。
皆さん、本当に元気です。
実家に寄って母にお線香をあげて、父と夕食を食べてから帰りました。







