神童寺を出て、虚しい思いをしながら40分近く歩いて棚倉駅に向かいました。

駅前にある湧出宮(正式名・和伎座天乃夫岐賣神社)に行きました。





創建は天平神護二年(766)、伊勢国渡会(わたらい)郡五十鈴川舟ヶ原より、天乃夫岐売神(あめのふきめのかみ)を勧請(かんじょう)したのが起こりとされています。

山城の国祈雨十一社の一社であり、雨をもたらす神として崇拝されてきました。
本殿(元禄5年造立)と拝殿は府登録有形文化財、本殿棟札12枚は府登録有形文化財です。





一の鳥居です。


奈良線の線路に向かっているので西向きです。





二の鳥居です。


こちらは左に曲がって南向きでしたので驚きました。


湧出宮は延喜式にもなっている立派な神社です。

参拝して御朱印を戴き、虚しさを埋めようとしました。

境内に着くと人の気配はありません。









嫌な予感がします。

案の定、社務所は閉まっていました。

更に虚しくなりました。

このまま虚無僧になりたい気分です。

しかも駅の方からフォンと言う発車音が聞こえました。

駅に着くと奈良行の電車が発車したばかりでした。

次は30分後です。

更に虚しくなり、このまま帰りたくなりました。

周囲には時間を潰せるような場所はありません。

反対側のホームで待っている人を見てふと思い付きました。






1駅だけ京都方面に戻り玉水駅から棚倉駅に停車しない快速に乗れるかも知れないと。

最悪でも30分後の電車には確実に乗れます。

この私なりの名案にかけて京都行の各停に乗りました。

玉水駅に着いてからすぐに時刻表を見ると10分も待たないで奈良行の快速がありました。

これで15分は取り戻せました。

虚しさが少しだけ無くなりました。