錬り供養に出損ねた久米寺をあとにしました。
奈良方面に行きたかったのですが、急行が出たばかりでした。
次の急行までしばらく時間があります。
貧乏ですが特急に乗ることにしました。
500円は高い気がします。
醍醐寺の拝観料に比べたら安いのですが・・・
大和西大寺に着いて、西大寺に向かいました。
境内を歩いていくと鮮やかな紫色が見えてきました。
この日は奈良市内のどこに行っても藤がきれいでした。
まずは入って右側にある四王堂に向かいました。
中には十一面観音様とお付きの四天王様がいらっしゃいます。
十一面観音様は京都から移された像で錫杖を持つ長谷寺式十一面観音様です。
大和路秀麗八十八面観音巡礼の紙に御朱印を戴きました。
8箇所しか無いのですが、聖林寺で躓いてからなかなか先に進みません。
次に聚宝館に向かいました。
ここでは宝生如来様と阿弥陀如来様が一番のお目当てです。
以前、五重塔に安置されていて、一緒にいらした釈迦如来様と阿閦如来様は博物館にいらっしゃいます。
以前、東京に会津八一展で四体が出会う機会がありました。
顔に特徴がある4体で、一目で同一作者だとわかる像です。
また離れ離れでかわいそうな気がします。
ここで戴けるパンフレットはちゃんと印刷したものでなく、昔作ったものをそのままコピーした感じがします。
しかも斜めにコピーされていました。
何となく、お寺の姿勢が出ている気がしました。
復興計画があるようですが、このようなところからきちんとしていなければ、なかなか前に進まない気がします。
次に向かったのが本堂です。
ここには清涼寺式釈迦如来様がいらっしゃいます。
鎌倉極楽寺などの興正菩薩様ゆかりの真言律宗のお寺に多い像です。
光背の透かし彫りがきれいです。
本堂の左端には渡海文殊ご一行様がいらっしゃいます。
最近、渡海文殊ご一行様が気になっています。
安部文殊院の快慶作、東博の康円作(旧興福寺)、金戒光明寺の伝運慶作など気になっています。
文殊菩薩、維摩居士、須菩提、、優填王、善財童子そして文殊菩薩が乗る獅子など様々なタイプの像をバランスよく作るのは並大抵の技術力がないとできない気がします。
西大寺のご一行様の中では善財童子ちゃんがとてもかわいいです。
とてもかわいいので誘拐されてしまうのではないかと心配してしまいます。
大和四神霊場の散華の御朱印を戴きました。
最後に回ったのが愛染堂でした。
ご本尊の愛染明王様は秘仏でお厨子のまえにお前立ち様がいらっしゃいました。
御開帳は1月15日~2月4日、10月25日~11月15日です。
また秋にでも伺おうかと思いました。
最後に社会事業に力を入れられた興正菩薩様(叡尊)のお像にご挨拶もしました。
愛染明王様の御朱印と一緒に大黒天様の御朱印も戴きました。
鐘楼
東塔跡
法要中でしたので頭を下げて通り過ぎました。