昨日の帰り道でこのような本を見つけました。
ISBN 9784800301772
判型・ページ数 A4・112ページ
定価 本体1,800円+税
(内容)
仏像はいったい何を語っているのか?
釈迦如来、阿弥陀如来から観音菩薩、地蔵菩薩、不動明王、四天王、十二神将まで、貴重な仏教美術である仏像をその仏の教えをひもとくことでわかりやすく解説。
仏教の叡智をより深く知るための一冊!
法隆寺・釈迦三尊像、東寺・立体曼荼羅、興福寺・阿修羅立像ほか、41国宝、重文を収録!!
(もくじ)
●巻頭特別インタビュー
仏像に会う 奈良良国立博物館 学芸部長 西山厚
第一章 如来の世界
如来とは? 迷いの生から悟りの世界へ
釈迦如来とその脇侍、眷属たち
・釈迦如来とは?
・釈迦如来のさまざまな姿
・釈迦を守護する菩薩たち
・釈迦に仕える八部衆
薬師如来とその脇侍、眷属たち
・薬師如来とは?
・薬師如来のさまざまな姿
・そばに仕える脇侍たち 日光菩薩と月光菩薩
・荒ぶる守護神 十二神将
阿弥陀如来とその脇侍、眷属たち
・阿弥陀如来とは?
・極楽浄土の阿弥陀如来
・九種の往生を示す九体阿弥陀
・死者を迎えにくる来迎阿弥陀
・阿弥陀如来のさまざまな姿
毘盧遮那如来とその脇侍、眷属たち
・毘盧遮那如来とは?
・毘盧遮那如来と菩薩、護神たち
・奈良の大仏と蓮華蔵世界
大日如来とその脇侍、眷属たち
・大日如来とは?
・東寺講堂立体曼荼羅 その一 「五大菩薩」
・東寺講堂立体曼荼羅 その二 「五智如来」
・東寺講堂立体曼荼羅 その三 「五大明王」
第二章 菩薩の世界
菩薩とは? 悟りをひらかず衆生を救う
弥勒菩薩
・56億7000万年後の未来仏
観音菩薩
・あまねく人々を救う千手観音
・三十三間堂の千手観音
・多面多臂の変化観音
・観音菩薩のさまざまな姿
地蔵菩薩
・末法の世の救い主
第三章 天・明王の世界
天・明王とは? 仏を護る神々、そして王者
・仏法を守護する天界の神々
・帝釈天に仕える四天王
・筋骨たくましい仏法の守護神
・単独でも信仰された不動明王
・明王は憤怒の形相で衆生を見張る
・祀られた名僧とその功徳
【なるほど! よくわかる仏像の基礎知識】
・その一 髪型や装飾品に注目しよう
仏像の眼の特色とその技法
・その二 仏の意思をあらわしている「印相」
仏像の持つ「持物」の特徴
・その三 仏像のポーズと姿勢
光背・台座の見分け方
現代の仏師に聞く
お像をつくり、お像を治す
東京藝術大学大学院 美術研究科 非常勤講師 益田芳樹
巻頭特別インタビューの西山厚先生のお言葉が良かったです。
ここだけは立ち読みでも構わないので読んでみてください。
よく入門書で如来、菩薩、明王、天をピラミッド形に図示してありますが、先生は否定されています。
また、仏像は美術品である以前に信仰の対象であることを強調されていらっしゃいます。
入門書としては良いかも知れませんが、ページ数の割には値段が高い気がします。
今すぐ買った方が良いですよとはお勧めできません。
一度、書店でお読みになってから考えて下さい。
ちなみに、朝記事の奈良博での展覧会に出展される仏様が多く紹介されている気がします。
関連本かも知れません。