神奈川県立金沢文庫で上記展覧会が開催されています。
(概要)
金沢の中心に鎮座する瀬戸神社は、源頼朝が伊豆の三島明神を勧請して創建したと伝えられる海の守護神です。
境内は瀬戸内海(のちの内川入江)と平潟湾をつなぐ海峡に面し、鎌倉時代に金沢貞顕が瀬戸橋をかけてから、鎌倉と金沢を結ぶ要衝として栄えました。
神社の周辺は六浦津と呼ばれる鎌倉の外港として西国へ通じる遠距離航路の起点でもあり、利根川水系から内湾を経て鎌倉へ輸送する物資を荷揚げする要所でもありました。
室町時代の瀬戸明神社は、鎌倉公方の祈願所となり、公方の社参も年中行事として組み込まれていました。
神社の境内を舞台として仇討ちを描く謡曲「放下僧」は、船出を待つ人々で賑わったかつての瀬戸の繁栄ぶりを伝えています。
江戸時代には金沢八景の一つ「瀬戸秋月」として親しまれ、瀬戸神社と瀬戸橋は八景のシンボルとして多くの風景画に描かれています。
また六浦の総鎮守として地元住民の崇敬を集め、盛大な祭礼や厳粛な神事芸能が今も伝承されています。
この展覧会では、神社に秘蔵されてきた宝物を中心として、鎌倉の東に位置した海の守護神・瀬戸神社の全貌を初公開いたします。
会期 平成25年4月26日(金)~6月9日(日)
休館日 毎週月曜日(ただし4月29日・5月6日は開館)、5月7日(火)
観覧時間 午前9時~午後4時30分(入館は4時まで)
鎌倉時代の神像が5点出品されています。
これだけなら記事にしないのですが、同時に近くにある龍華寺の菩薩坐像も展示されます。
この像は天平時代の脱活乾漆造りで、関東では珍しい像だと思います。
以前、金沢文庫や龍華寺でも公開されたことはあります。

