先々週の土曜日に東海七福神を回ったあと、少し時間がありましたので上野まで足を伸ばして東京国立博物館で開催されている「特別展 飛騨の円空」に行ってきました。
開催初日で、待ちきれなかったファンがいたのかけっこう人があふれていました。
正直、円空については嫌いなわけではないですが、さほど好きというわけではありませんでした。
開錠に入ってすぐの場所に巨大な護法神立像ばいらして、その迫力に圧倒されました。
小型の円空仏しか拝観してこなかった私には衝撃的でした。
ちょっと引き込まれてしまいました。
三十三観音像です。
二体は村人に貸したきり帰ってこなかったようです。
信仰が生きていた時代のエピソードです。
図像的に注目したのが千手観音像です。
右下に僧形像がくっついています。
どういう意味なのでしょうか?
私が一番惹かれた像がこちらです。
板殿薬師堂にある三尊像です。
向かって真ん中が薬師如来様、右側が釈迦如来様、左側が阿弥陀如来様です。
薬師如来様の微笑がとてもいいです。
病で苦しんでいる人がお祈りに来て、このお薬師様に手を合わせたらどんなにか心が休まってことでしょう。
大寺院にある有名なお薬師様よりも安らかな気持ちになる気がします。
左側の阿弥陀様は大ファンになってしまいました。
もう、なんともいえないお顔です。
自宅に持ち帰りたくなりました。
朝、この阿弥陀様にむかって「行ってきまーす」と言いながら出かけると素晴らしい一日が待っていそうですし、帰宅したときに「ただいまー」と声をかけると一日の嫌なことは忘れて疲れも取れそうです。
その他様々な魅力的な像がたくさんありました。
いつの間にか円空の大ファンになって帰ってきました。
開催概要
会 期 2013年1月12日(土) ~ 2013年4月7日(日)
会 場 東京国立博物館 本館特別5室(上野公園)
開館時間 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)
(ただし、3・4月の金曜日は20:00まで、4月6日(土)、7日(日)は18:00まで)
休館日 月曜日
(ただし1月14日(月・祝)、2月11日(月・祝)は開館、1月15日(火)、2月12日(火)は休館)