一昨日、もぐじは4時に目覚めたんだよ、ボール。
おじいちゃんだね、ボール。
もぐじは来週末からの予定がまだ決まっていないから職場で考えようと思ったみたいだよ、ボール。
いつももぐじは掃除のおじさんがビルの鍵を開ける6時半よりも少し後に着くようにしているんだよ、ボール。
でも前の日に最後に鍵を閉めたからビルの鍵は持っていたんだよ、ボール。
だから始発電車に乗って6時に着いてもビルの中に入れるとシメシメ顔をしていたよ、ボール。
そのときちょうどボールはもぐじと目が合ってしまったよ、ボール。
「ボール、お前も一緒に考えるか?」なんて話しかけてきたよ、ボール。
ボールが返事をする前にもうコートのポケットに入れられたよ、ボール。
駅に着くと急にもぐじがアチコチのポケットを探り始めたよ、ボール。
もちろん、ボールもゴソゴソまさぐられたよ、ボール。
もぐじは定期券を忘れたみたいだよ、ボール。
「なんでお前は自動改札にタッチしても通れないんだ。」とボールに文句を言っていたよ、ボール。
もぐじは諦めて自販機で切符を買ってたよ、ボール。
1000円札を入れながら「御朱印やお賽銭用の小銭がたくさんできて良かったよ」なんて負け惜しみを言ってたよ、ボール。
バカなもぐじだね、ボール。
そうそう、もぐじは職場に着いたらすぐに眠くなって、ソファーで寝てしまい予定なんか考えていなかったよ、ボール。
もぐしが忘れないように持ち物をまとめといてやったよ、ボール。
もぐじの飼い主は疲れるよ、ボール。