こんな本も書店で見つけました。
定価:980円(本体933円)
雑誌:66089-03
判型:B5判
ページ数:111P
ISBN:978-4-8002-0466-0
発売日:2012年11月26日
表紙に書いてある「ここで会える!仏像所蔵リスト」と言う字に惹かれて買いました。
まだまだ私の知らない、あまり紹介されていない仏様にお会いできるチャンスが広がると思ったからです。
宝島社の本なのでちょっと斜に構えて読み始めましたが、基本的なことがわかりやすく書いてあり、この本を持って仏像拝観すると様々なことが頭に入りそうです。
仏像を好きになって間もない方などは、その魅力をさらに知る上で役立ちそうです。
とここまでは賞賛しましたが、続きがあります。
楽しみにしていた仏像所蔵リストが全くダメです。
これは絶対に素人が参考文献やネットなどから考えもせずにリストアップしたとしか考えられません。
例えば千手観音様の所蔵寺リストを書き出してみると
・興福寺旧食堂
・広隆寺講堂
・道成寺
・唐招提寺
・葛井寺
・法性寺
・妙法院蓮華王院本堂
と7つの寺院がリストアップされています。
リストアップされた仏様はいずれも名作で、そのお姿が頭に浮かんでくるような素晴らしい仏様です。
まず興福寺旧食堂→興福寺国宝館、妙法院蓮華王院本堂→三十三間堂と( )を使ってもいいですから書くべきところです。
お寺の横に所在地と公共交通機関を使った場合の手段が書いてあります。
この2つは最低限の話ですがまず拝観時間が書いてありません。
季節ごとに変わる場合もあるのでネットやガイドブックで調べれば良いのかも知れません。
一番問題なのは葛井寺と法性寺の千手観音様は秘仏です。
葛井寺は毎月18日、法性寺に至ってはつい最近まで殆ど拝観できず、また今年は春秋公開しましたが、来年以降はいつ拝観できるかわかりません。
この本を見て葛井寺や法性寺に行ってしまった人がいたらどうするのでしょうか?
ここの欄の担当者は何を考えているのでしょうか?
所蔵リストと銘打って、ごまかしている気がします。
時間ができましたらこのリストアップされた250もの仏様の拝観時間、拝観の方法などを全て調べたいと思っています。
中には私の知らない仏様も含まれているのでこれは自分のためでもあります。