さて安楽寿院を出て竹田駅に着くと、ちょうど近鉄奈良行きの急行が来ました。
夜行バスではいつもより寝られたのですが、日頃の睡眠不足が出てしまい、不覚にも寝てしまいました。
目覚めたのが近鉄奈良駅1つ手前の新大宮でした。
橿原神宮前行きの急行に乗っていたら、西ノ京あたりです。
危うく薬師寺に行くところでした。
現在、東大寺ミュージアムでは開館以来2013年1月14日(祝・月)まで「奈良時代の東大寺」展が開催されています。
既に1回来ているのですが、今年の4月3日から展示されている不空羂索観音様の宝冠、7月10日より展示されている法華堂天蓋をまだ拝観していません。
会期中に奈良に来る予定は無いですし、近い京都すらもこの日だけしか来ない予定です。
無理して来てしまいました。
南大門を抜けた左側にあるミュージアムに入ると誕生釈迦仏様が「やぁ」と言いながら歓迎してくれます。
大仏殿前の八角灯篭の菩薩様も嬉しそうに踊っています。
奥には法華堂御本尊の不空羂索観音様と脇侍の伝日光・月光菩薩様もいらっしゃいます。
不空羂索観音様は顔だけ見たら誰だかわかりません。
以前、この展覧会のポスターを見て悩んでしまいました。
全身像を見ても分かりませんでした。
こうなって初めて何となく不空羂索観音様ではないかと思い始めます。
やっぱり宝冠と光背は重要です。
その今回の最重要課題の宝冠が360度見えるように展示されていました。
宝冠はとても素晴らしいものでした。
今から1250年以上前に作られたとは信じられないほどの工芸品です。
私としては珍しく10分以上もグルグル宝冠の周りを回っていました。
以前、奈良博で開催された東大寺展でも出展していました。
二度目のご対面でしたが、もう生きているうちにはこんなに間近で見られない気がしたからです。
法華堂の天蓋も素晴らしいものでした。
感動しながら先に進むと気になる仏像がありました。
青面金剛様です。
作例が少ないのもさることながら、俳優の陣内孝則さんに似ていると思ったからです。
メモ帳が無かったので携帯のメール作成画面で青面金剛=陣内孝則と打っている自分は変でしょうか?
会場を出てトイレに行こうと思うとミュージアムショップの販売品がガラスケースに入っていました。
戒壇堂の四天王様のお面がありました。
一つ5,250円と手の届かない値段ではないですが、コンプリート癖のある私は4面揃わないと気が済まないので合計21,000円となってしまいます。
買ってその後の使い道も無いですし買わずに立ち去りました。
レジ近くでは伝月光菩薩様と誕生釈迦仏様のフィギュアがグルグル回っていました・・・