京都市南区の東寺で20日から、宝物館の開館45周年を記念した秋の特別展「東寺名宝展」が始まる。


国宝の「十二天屏風(びょうぶ)」をはじめ絵画や工芸品を中心に63点を展示する。


十二天屏風は1191(建久2)年に絵仏師の詫間勝賀が制作した。


東西南北を含む八つの方角、天と地、太陽と月のそれぞれの守護神を描く。


1枚は縦130センチ、横42センチ。密教の教えを伝える儀式「灌頂(かんじょう)」で、十二天の装束姿で練り歩いた習わしを表している。


このほか、法会の用具では、鎌倉時代に作られたシンバルのような金銅ばっ子(重要文化財)と銅鑼(どら)、供物を盛る金銅鉢(重文)など貴重な工芸品が並ぶ。


11月25日まで。拝観料が必要。


10月22日から一部の展示が替わり、十二天屏風は前期と後期で六曲一双ずつ公開される。



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