NHK日曜美術館で上記タイトルで放映があります。
2010年7月18日(午前9:00~10:00)
2010年7月25日(再・午後8:00~9:00)
昨日から三井記念美術館で開催されている「奈良の古寺と仏像~會津八一のうたにのせて~」展の紹介ではないかと思われます。
あおによし、奈良の都。阿修羅像、大仏、釈迦三尊像など、国宝の仏が数多く鎮座する。
昭和18年、学徒出陣する若者たちの多くが出征する直前、訪れたのが奈良の仏だった。
そして、小さな仏像の写真を買い求め、戦地に散っていった。彼らは、なぜ最後に奈良の仏をまぶたに焼き付けたのか?
平城遷都1300年、仏像ブームでもある今、奈良の仏と出陣学徒たちの知られざる戦争秘話を描く。
学生たちを毎年のように奈良に連れていったのが、早稲田大学で東洋美術を教えていた會津八一(1881~1956)。
美術史家のさきがけであり、歌人でもあった八一は奈良の仏を、叙情豊かに表現した。
昭和18年11月、多くの学生が学問半ばにして学徒出陣していく中、最後の研修旅行が行われた。
見納めの旅、二度と生きて帰らないだろう学生に八一は、仏像を通して何を伝えようとしたのか?
最後の旅行に参加した、当時の学生の証言を交えながら、奈良の仏の深遠なる魅力と、孤高の学者の気骨の生涯をたどる。
八一の眼はどこか、東大寺戒壇院の眉(まゆ)をひそめた広目天のまなざしに似ていたという。