世界文化遺産に登録されている京都市南区の東寺で、「不開門」(あかずのもん)と呼ばれる東大門の解体、保存修理が行われることになり、14日午前、法要が営まれた。「開門の儀」が執り行われ、前回の大規模な修理以来405年ぶりに門が開いた。
東寺によると、東大門は1336年(建武3年)、東寺に布陣した足利尊氏が後醍醐天皇の命を受けた新田義貞の軍勢との戦いで閉ざして以来、災害や修理以外で開門したことがないとされる。
1423年に強風で門が開いたほか、1596年に起きた地震で破損し、1605年に豊臣秀頼らが修理した際に一時的に開門した記録があるという。
東寺では、東大門に加えて国宝の五重塔なども保存修理する。
修理費用は東大門が約2億円で、総額は約3億1000万円。