昨日、新宿駅のポスターで見つけました。


現代の日本美術界において常に高く評価されてきた木田安彦は、木版画をはじめとしてガラス絵、板絵などの絵画作品からポスター、カレンダーに至るまで幅広いフィールドで日本文化の精髄を表現し、京都から世界へと精力的に発信し続けています。


世界各地の街とそこに暮らす人々を、木田安彦ならではのヒューマニズム溢れる視点で捉え、繊細かつ大胆な独特の構図によって生み出される力強い作品群は、国内外で注目を集めています。


1986・89年に16点の木版画が大英博物館に収蔵され、2000年にはニューヨークADC賞銀賞、2004年京都美術文化賞、2006年京都府文化賞功労賞など数々の賞を受賞しています。


本展では、木田安彦が木版画制作の大成として5年の歳月を費やし、渾身の力で取り組み2009年春に完作をみた「西国三十三所」36点をまずご紹介します。


さらに同年夏、最後の6点を描き上げた5年シリーズのカレンダー「日本の心・名刹」のためのガラス絵30点を一堂に公開。


凄まじいまでのエネルギーをかけて完成された新作2作品群は、65歳になった木田安彦の作家としての、まさにけじめであると共に、今後の新たな展開を見据えたものでもあります。


人々の“祈りの痕跡”さえも映し出すこれらの作品は、将来への不安感や閉塞感を乗り越えて、大いなる希望を発見させてくれるでしょう。


ひたすら我が道を行く木田作品の真髄をぜひご堪能ください。


開館期間 : 2010年1月16日(土)~3月22日(月)

開館時間 : 10:00より18:00まで(ご入館は17:30まで)


休館日 : 月曜日[3月22日は開館]


入館料 : 一般500円(65歳以上400円)/大学・高校生300円/中・小学生200円


会場のパナソニック電工汐留ミュージアムのHPは


http://panasonic-denko.co.jp/corp/museum/



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