開港150周年を迎えた横浜。開港後、諸外国との貿易で中心となったのは生糸でした。
その生糸貿易で活躍した実業家・原三溪は美術品の蒐集と若手作家の支援を行ったことで知られています。
明治39年にはじまる三溪園の一般公開も、蒐集した名品を秘蔵することなく作家に供覧したことも、自然や美は万人共有すべきものという考えが根底にあったのです。
生糸貿易がもたらした富は、文化を守りはぐくむ源になりました。
三溪没後、三溪園を離れた名品の数々を、ふたたび三溪園に集結させてご覧いただきます。
■期間 10月31日(土)~11月30日(月)
■休館日 11月16日(月) *展示替えのため *三溪園は開園します
■会場 三溪記念館 第1・2・3展示室
■料金 入園料とのセット券: 一般(中学生以上)・シニア(65歳以上)1、000円 こども(小学生)200円
特別展観覧料のみ: 一般・シニア700円/こども無料
(入園料は一般500円/シニア300円/こども200円) ■主催 財団法人
三溪園保勝会
■後援 横浜市・神奈川県博物館協会
■内容 ①中国・中世絵画 ②仏教絵画 ③墨蹟 ④工芸品・茶碗 ⑤近世絵画
⑥近代絵画
おもな出品作
伝蘇漢臣《老子出関図》(重要美術品、畠山記念館)
伝雪舟等楊《四季山水図》(重要文化財、京都国立博物館) *巻替あり
《孔雀明王像》(国宝、東京国立博物館)
《焔摩天像》(重要文化財、MIHO MUSEUM) *10/31~11/6
《愛染明王像》(重要文化財、細見美術館) *11/17~11/30
《地獄草紙》(国宝、奈良国立博物館) *11/17~11/30
《古今和歌集巻第五(高野切)》(国宝) *10/31~11/15
《癡絶道冲墨蹟》(重要文化財、五島美術館) *11/17~11/30
《伎楽面》(重要美術品、MIHO MUSEUM、個人) *10/31~11/15
《御本立鶴筒茶碗》
狩野永徳《松に叭叭鳥 柳に白鷺図屏風》
酒井抱一《秋草鶉図》(重要美術品 山種美術館)
円山応挙《寿老鴛鴦鴨》(重要美術品、北野美術館)
橋本雅邦《狙公》(東京国立博物館)
前田青邨《遊魚図屏風》(三溪園)
11月に鎌倉国宝館に行った日に寄ろうと思います。