正法寺を出て黒石寺に向かいました。
駐車場に行く途中で地面を歩く芋虫を見つけました。
道路の方に向かっています。
このままでは車道に出て、轢かれてしまうでしょう。
方向転換させたいと思いました。
手にはパンフレットを持っていましたが、お寺のパンフレットを使って方向転換をしたくありません。
手でつまんで反対方向に向けてやりました。
芋虫は感謝の言葉も述べずにまたのそのそと歩いて行きました。
45年近く生きてきて、芋虫を手でつかんだのは初めてです。
自分でカメラに収めなかったのですがこんな感じです。
さて、芋虫を助けてようやく黒石寺に着きました。
前回は蘇民祭に行ったときに、夜に着いて、早朝に帰ったので周囲がよくわかりませんでした。
そのときの様子です。
私は仕事の後に新幹線でここまでやってきました。
車内でビールを飲み、黒石寺に着いてから日本酒を飲んでしまい、気づいたら休憩所で2時間くらい寝ていました。
ですから、あまり記憶がありません。
本堂には入って御朱印を戴いたことは確かなのですが、収蔵庫の薬師如来様にはお会いしていません。
リベンジでやってきました。
約束の3時よりも20分前に来てしまいました。
先ほど、バスの団体が出て行ったので、誰かいるはずですが、呼び鈴を鳴らしても誰も出てきません。
しばらくすると、女性の御住職がやってきました。
手に持っている御朱印帳を見て、「先に御朱印を書くから本堂に行って下さい。」と言われました。
(茶室かな?)
御住職が御朱印帳を持ってこられ、まずは収蔵庫に行きました。
東北を代表する薬師如来様です。
以前は秘仏で33年に1回しか御開帳されなかったようですが、重文指定され、収蔵庫が出来てから、お寺の都合のよい日にこうして拝観できるようになったそうです。
私が御住職に蘇民祭以来の訪問だとお話しすると、「冬だけ来る人、夏だけ来る人はいるけど、冬と夏の両方来る人は珍しい」と笑っていらっしゃいました。
「夏の方がメインなのです。」と私は答えました。
そして本堂に入りました。
日光・月光菩薩、四天王、十二神将など典型的な天台寺院の仏像群です。
(黒石寺HPより、上 月光菩薩、下 日光菩薩)
ただ、ご本尊は収蔵庫なのでちょっと寂しいのですが。
京都や奈良の大寺院と違って人出がないので仕方がないですね。
とにかく、御住職は楽しい方でした。
「岩手のお寺は中尊寺と毛越寺以外はみんな貧乏寺よ。」とおっしゃていました。
300円の拝観料では厳しいかなと思いました。
交通の便も悪くてバスが1日に5本くらいしか通りません。
蘇民祭以外の時期はひっそりとしている感じです。
蘇民祭が終わった直後に「今度は素面で来るぞ!」と心に誓って2年半、やっと実現しました。
今度は地形も頭に入ったので、また蘇民祭も行きたいなーと思いました。
でも、本当に徹夜になるので辛いので、実現までにハードルが高そうです。
宿泊代はかからないのですが・・・