さて毛越寺を出るといよいよ中尊寺です。
信号待ちで毛越寺の駐車券を見ると中尊寺の駐車料金が100円引きになる半券がついていました。
気づいて良かったです。
10時過ぎですが駐車場は混んでいました。
関東どころではなく関西ナンバーの車も来ていました。
どこまで続くのかわからない坂道を上がってようやく宝物館の讃衡蔵に着きました。
ここで金色堂との共通拝観券を買って、さっそく入りました。
薬師・阿弥陀・薬師の丈六の仏様に圧倒されます。
(煤払いの新聞記事より)
金色堂の諸仏よりも近くで拝観できるので、むしろこちらの方が印象に残ります。
また工芸品や装飾されたお経を見ると、いかに中尊寺が栄えていたかがわかります。
ただ金色堂内の副葬品で枕だけは嫌だったです。
遺体の頭を置いた部分が凹んでいて、妙に生々しく感じました。
讃衡蔵を出ると、金色堂の手前に、今回御開帳の一字金輪仏頂尊の看板が立っていました。
金色堂に入る前に寄りました。
御開帳の仏様は讃衡蔵1Fの特別収蔵室にいらっしゃいます。
特別拝観料が800円もしました。
一人旅のときの1日分の食事代です。
「穀潰し」と言いたくなりました。
しかも拝観券は自販機で販売されていました。
増上寺山門公開以来の自販機拝観券です。
実に味気ない拝観券が出てきました。
拝観の前に説明のDVDを見ます。
中では若い僧侶による簡単な説明のみです。
拝観しながらテープの味気ない説明を聞くよりもこのような形の方が集中できて良いかも知れません。
予習もできます。
さて靴を脱いで一字金輪仏頂尊様とご対面です。
像高は小さいけど台座がある分、思っていた以上に大きく見えます。
入っている厨子の脇も扉が開かれています。
この像の一番大きな特徴は体の前半分しかないことです。
部屋の壁にも飾れそうな感じです。
前から見るとまったくわからないのですが、横から見ると平べったくなっていて、光背とくっついている感じです。
あたかも光背の中から飛び出したように見えます。
天蓋も身体の形に合わせて楕円形です。
このような天蓋も初めて見ました。
顔に温かみがあって「人肌の大日」と呼ばれている理由がよくわかりました。
11月11日(日)までの御開帳です。
次にいつ御開帳になるかわかりません。
是非ともこの機会に拝観されることをお勧めいたします。
それにしても、外は大混雑でしたが、讃衡蔵1Fはは空いていました。
団体さんは御開帳に来ないようです。
静かに拝観できて良かったです。
(中尊寺は続く)