来月、上記展覧会が開催されます。
本年、MOA美術館開館30年周年事業の一環として、コレクションの粋を集めた企画展を開催しております。今回は、当館所蔵品の中でも重要文化財指定の作品が特に多く、近年若年層からも注目を集めている仏教彫刻をはじめ仏教絵画・工芸の数々をかつてない規模でご覧いただきます。
仏教は、長い歳月をかけ、広大なアジア大陸の各地域に伝わり、中国・朝鮮半島を経て日本に請来されました。日本の独特な風土の中で仏教文化は、武家や貴族をはじめ、さまざまな階層の人々に受容され、多彩な文化財を生み出しました。
「過去現在絵因果経断簡」奈良時代(重文)(※前期展示)や、「釈迦八相図」鎌倉時代(重文)など釈迦の生涯を絵画化した作品。密教関係では、「八字文殊菩薩及八大童子像」鎌倉時代(重文)、「不動明王二童子像」鎌倉時代(重文)等の尊像、それら尊像の元となった「諸尊図像」平安時代(重文)等の図像資料。さらに「聖観音菩薩立像」奈良時代(重文)、「阿弥陀如来及び両脇侍坐像」平安時代(重文)をはじめとする仏教彫刻。そして「仙盞形水甁」平安時代(重文)、「金銅錫杖頭」鎌倉時代(重文)など祈りを支えた仏具等を展示します。本展を通し古来より多くの人々を魅了し、感銘を与え続ける仏教美術の世界の一端をご堪能ください。
主な展示品
・聖観音菩薩立像 奈良時代 8世紀
・釈迦八相図 四幅 鎌倉時代 13世紀
・諸尊図像 心覚撰 平安時代 12世紀
・過去現在絵因果経断簡 奈良時代 8世紀
(※9/7~19まで)
・阿弥陀如来及び両脇侍坐像 平安時代 12世紀
・八字文殊菩薩及八大童子像 鎌倉時代 13世紀
開催期間 2012年9月7日 ~ 2012年10月3日
開館時間 午前9時30分~午後4時30分[入館は午後4時まで]
観覧料 大人1600円/高大生800円・要学生証/中学生以下無料
休館日 毎週木曜日(祝日の場合開館)
小ぶりながら、三千院と同じやまと座りの阿弥陀三尊様にお会いしたいです。
ところでせっかく、熱海までいらしたら是非ともかんなみ仏の里美術館にもいらして下さい。
熱海の隣りの函南駅の近くにあります。
定慶作の阿弥陀三尊様をはじめ、近くの桑原薬師堂にいらっしゃったたくさんの仏様にお会いできます。
私も桑原薬師堂は行ったことがあるのですが、美術館にはまだ行っていません。