さてホテルで朝食を食べそびれてしまい、仕方なくコンビニおにぎり2個でお腹を満たしてから坂本まで電車で行きました。
ケーブルカーの駅までは予想以上にありました。
時間を有効に使うために8時の始発ケーブルに乗りました。
比叡山に勤めている方ばかり乗車しています。
顔なじみか挨拶の声が聞こえてきます。
山上駅に着くと、皆さんは真っ直ぐに進みますが私一人は左に進みました。
無動寺谷に向かいます。
下り坂で楽なのですが、下った分だけまた上らなければならないことを考えると足取りの軽さとは逆に気は重くなります。
まずは弁天堂に行きました。
無動寺坂から少し奥に入ります。
比叡山三弁天の1つです。
浜大津駅のコインロッカーに荷物を預けて、ガイドブックと御朱印帳、カメラなど最低限必要なものだけ持ってきました。
御朱印帳は神仏霊場、新西国33箇所とフリーの御朱印帳3冊です。
3冊の御朱印帳の内訳は寺院、神社、日蓮宗寺院となっています。
「神社用」に御朱印を戴きました。
元の無動寺坂に引き返すのも大変です。
この先が思いやられます。←予感は本当に当たりましたが・・・
無動寺坂に戻り、少し下ると明王堂です。
堂守の方が庭の掃除をされていました。
お堂に上がって手を合わせて、御朱印は掃除が済んでから戴こうとゆっくり座っていました。
すると回峰行者の方が上がってきました。
若くて精悍な顔つきをされた方です。
お堂の前でお務めをされてから堂守の方と少しお話をされていました。
足はずっと痛いがだんだん慣れてきたような話をされていました。
この先長い長い過酷な修行ですが、頑張って欲しいと心の中で手を合わせました。
掃除も一段落したので近畿36不動の御朱印を戴きました。
本物の行者様にお会いしたことで、無動寺坂の最終目的地である大乗院に行くことをすっかり忘れてしまい、坂を上ってしまいました。
私の前には比叡山で修行をしている青年とその友人(二人とも人柄の良さそうな好青年でした)が歩いていました。
みるみるうちに離れてしまい、加齢による体力の衰えを感じてしまいました。
そういえば明王堂の写真も撮っていないことも思い出しましたが、引き返す元気はありませんでした。