法性寺の後は東福寺の塔頭の間をすり抜けて泉涌寺に行きました。
まずは楊貴妃観音様にご挨拶しました。
観音様の前に願い事ごとにお金を置く場所があります。
縁結び、安産などは良いのですが美人祈願というのもありました。
心の中で思っていても、実際に祈願するには躊躇われる気がします。
でもお金が置いてあるので祈願している方がいらっしゃるのでしょう。
毎日決まった時間に同じ人がお金を置いていったらちょっと怖いです。
しかも小太りで濃い髭の男でしたら目も当てられません。
坂を下ると仏殿に出ます。
境内の窪んだ場所にあるのは珍しい気がします。
禅寺のような建物で近くに東福寺があるので、初めて行くまでは臨済宗だと思っていました。
中心に阿弥陀・釈迦・弥勒の三体の仏様がいらっしゃいます。
運慶作と言われていますが、どう見ても違います。
軍慶とか進慶とかが作った気がします。
今回仏殿の裏にある舎利殿が12年に1度の御開帳でした。
受付に行くと修行僧のような若い僧侶がいました。
右の鼻にティッシュを詰めていました。
どうしたのでしょうか?
「これこれ、修行が足らんぞ。」と言いたかったのですが、修行をしたことがない自分には言う資格はありません。
中に入ると中央の檀の上に舎利塔を中心にして右に韋駄天、左に月蓋(がつがい)長者様がいらっしゃいます。
月蓋長者像はかなり珍しいです。
善光寺縁起に名前が出てくるので、詳しく知りたい方はそちらでお調べ下さい。
天井は龍の絵が描いてあり、下で手を叩くと反響する鳴龍となっています。
私は様々な場所で試しましたが全然反響しませんでした。
邪念がある人は上手く鳴らないのでしょうか?
でも鳴ったのはほんの数人です。
「わー、鳴った、鳴った」 と喜んでいる人がいましたが、同じ場所で手を叩くのは癪です。
結局一度も鳴らないままの不完全燃焼でお堂をあとにしました。
そして御座所に行きました。
受付で拝観料を払い、入ったところで嫌な本を見つけてしまいました。
これは大変な本です。
究極の御朱印と言われている天皇陵の陵印が出ています。
さすが皇室ゆかりのお寺(みてら)の泉涌寺です。
4,700円という値段に加えあと残り2日も旅行があるので諦めました。
後日、Amazonで調べてみると中古品で7,800円~ でした。
買っておけば良かったです。
奥の庭園の新緑が眩しかったです。
さすが「みてら」の御朱印です。
菊の御紋が眩しいです。