東塔エリアから西塔エリアまでは10分以上歩きます。
思っていたよりも人が多かったです。
ハイキングコースとして楽しまれている方が殆どのようでした。
ここは1時間に1本くらいのバスに乗ればすぐに移動できます。
浄土院を省略することになりますが。
やがて西塔の関所(拝観券チェック)がありますが、その手前を下に下りると椿堂があります。
聖徳太子が椿の杖を立てたときに根付いたといわれる伝承があります。
関所の脇を通り抜けて少し先に進むとテントが見えました。
常行堂で坐禅体験の看板が立っていました。
受付の修行僧の方に時間を聞くと10~20分後だそうです。
常行堂はそっくりな法華堂と渡り廊下でつながって2つのお堂を合わせてにない堂と呼ばれています。
(左が常行堂、右が法華堂)
渡り廊下で二つのお堂を担っているように見えることからかにない堂という説と2つのお堂が似ていないことからにない堂と言われている説があるようです。
常行堂は90日間念仏を唱えながら阿弥陀如来様の周りを歩くという修行の場所です。
いつもは修行をしているので閉まっています。
ふだん公開されていないお堂に入れるので迷わず申し込みをしました。
釈迦堂と弁財天の御朱印を戴きました。
尼僧さんが神社用の御朱印を見て「あら、谷保天満宮の御朱印帳は初めて見たわ。」と嬉しそうにおっしゃっています。
「私谷保天満宮のそばに住んでいたのよ。懐かしいわ。」と続けておっしゃいました。
この御朱印帳は御朱印入門の本によく掲載されているなどの話をしました。
お互いに打ち解けた会話になって、再訪を約束して別れました。
さて座禅体験の時間です。
睡眠不足と空腹という最悪のコンディションです。
座禅しながら寝てしまうのではないかと思われました。
まずは若い修行僧からお堂の説明を受けました。
中央に阿弥陀如来様がいらして、その回りの柱には横に竹が繋いであります。
寝ないで念仏を唱え続けるためにあるようです。
寝そうになったら竹の上に脇を載せるのだそうです。
何回も脇を載せるので竹がピカピカでした。
また説明して下さった修行僧は来年、隣りの法華堂で90日間座禅をし続けるという常坐三昧という修行をされるそうです。
是非とも応援したいです。
お堂の外から「フレー、フレー」と叫ばれても困るでしょうが・・・
そして座禅についての説明がありました。
足の組み方、呼吸の仕方などを教えてくれました。
警策は疲れたころに疲れを取るようなツボを叩くのでいい刺激になるそうです。
結局30分くらい座禅をしましたが、心配していた睡魔や空腹感に襲われずに済みました。
ただ、目の前にゴキブリみたいな虫が歩いていたのが気になりました。
最後の方で警策で叩かれましたが、おっしゃるとおり気持ちが良くなるところを叩いてくれました。
ちょうど歩き疲れていたので休息にもなりましたし、立入禁止の場所にも入れて初めての座禅は貴重な経験になりました。