先日、東京日本橋高島屋で開催された法隆寺展に行ってきました。

デパートなので重文指定の宝物はありませんでした。

でも、関東にあったら重文指定されているだろうと思われる品揃えでした。

近代に奉納された絵画や模刻なども多かったのは否めませんが。

私の大好きな夢違観音様の模刻もいらしていました。

昨秋、法隆寺の大宝蔵殿に行った際、別の展覧会に本物が出張していたので代わりにいらした像です。

そのときは「お身代り」と書いてあったので、あまり気付いた方はいなかったと思いますが、今回ははっきり「模刻」と書いてありました。


やはり一番注目したのが平安時代作の四天王像です。


$もぐじのブログ
ポストカードより・増長天像


完全に平安チックな目です。

邪鬼の飛び出た目などは平安そのものです。



$もぐじのブログ
ポストカードより・持国天像


ここで気付いたのが邪鬼の左足です。


$もぐじのブログ


腹ばいで踏まれているのに甲でなく足の裏が上を向いています。

180度捻られています。

邪鬼の家族が見たらどう思うでしょう。

こんなに再起不能なまでに痛めつけられて、末代まで持国天を恨むでしょう。


東京展が終わりましたが大阪展が開催されます。


聖徳太子1390年御遠忌記念 法隆寺展 (大阪高島屋)
期間:3月29日(木) → 4月16日(月)
場所:7階グランドホール

1390年の御遠忌を記念した本展では、法隆寺に伝わる聖徳太子像をはじめとする多彩な彫刻や絵画、工芸、染織、書跡など130点余りの名品を集めました。

■ご入場時間:午前10時~午後7時30分(午後8時閉場)
※最終日は午後4時30分まで(午後5時閉場)

■入場料:一般 800円、大学・高校生 600円、
中学生以下無料