毎年3月3日と10月19日が御開帳です(4月15日と5月15日も非公式な御開帳があるようですが)。
横須賀線で鎌倉の1つ先の逗子駅から京急バスに乗ります。
バスの中には一目で浄楽寺に行くとわかる初老のグループや遠くから来られたと思われる方などがいました。
途中で海など眺めながら30分近く揺られて浄楽寺のバス停に着きました。
10時からの拝観で10時ピッタリに着きました。
計算どおりです。
でも、本堂裏の収蔵庫には人がたくさんあふれていました。
きっと10時前には開いていたのでしょう。
収蔵庫の中には運慶作の中央に阿弥陀三尊様と左に毘沙門天様、右に不動明王様がいらっしゃいました。
去年5月14日に浄楽寺に三浦38地蔵尊の御開帳で訪問しているのですが、運慶仏の非公式は御開帳を1日違いで逃しています。
金沢文庫などで拝観しているのですが、お寺で拝観したのは10年ぶりくらいです。
その頃はあまり人がいなかったように記憶しているのですが、土曜日はあふれかえっていました。
ブームなのでしょうかね?
阿弥陀三尊様は目が三体とも同じ形をしていました。
平安時代の定朝様の阿弥陀様なら伏目になるのですが、しっかりと前を向いています。
五体並ぶと脇侍の毘沙門天様と不動明王様が小さくてバランスが悪いです。
収蔵庫にいらっしゃるので、本来の配置ではありません。
当初はどうだったのでしょうかね?
拝観を終えて帰りに御朱印を戴きました。
私の次に来た人が御朱印帳を開けて机の上に置いていきました。
京都の平等寺の一週間前の日付の御朱印が丸見えでした。
私も一週間後に行くので、好きな人は考えていることが一緒だなと思いました。
再び逗子駅にバスで戻って今度は北鎌倉駅まで出ました。
縁切り寺の東慶寺に行きました。
ふだん水月堂にいらっしゃる水月観音様が松ヶ丘宝蔵に移動しています。
期間は平成24年2月7日(火)~4月8日(日)までで、開館時間が午前9時~午後3時半(入館は午後3時まで)とちょっと早く閉まるので注意が必要です。
ここでちょっとビックリする像があります。
どう見ても白鳳時代の像なのです。
(解説より)
奈良新薬師寺に伝わった銅造香薬師如来像は白鳳時代を代表する傑作のひとつであるが、昭和18年盗難にあい今だに発見されていない。
時の住持の悲嘆を見かねて、東大寺の上司海雲師が文芸春秋社長佐佐木茂索氏に話し、氏もこれに同情し、幸いに寺にこの立像の石膏模型のあるのを利用し昭和25年に3体の模造を鋳造、一体を新薬師寺に寄贈し、一体を国立博物館に、もう一体を佐佐木家に所蔵したが、佐佐木茂索27回忌に東慶寺に寄贈された。
本来の像はどこに行ったのでしょうかね?
戦争で焼けてしまっていないか心配です。
このお寺には様々な著名人のお墓がありますが、時間がなかったのでそのまま北鎌倉の駅に引き返しました。
東慶寺では青空に映える梅がきれいでした。