散々探して買った3匹のハダカデバネズミは1匹が寝室、1匹がリビング、1匹が洗面所と見事にバラバラにされ、しかも見向きもされなくなってしまいました。


600円の上野動物園の入園料を払って買ったのになんなんでしょう。


先ほどネットの新聞記事でこんなのを見つけました。



“女王様”と暮らすキモカワ珍獣「ハダカデバネズミ」


「ハダカデバネズミ」というネズミの一種が、動物園でひそかな人気を集めている。名前の通り、体毛はなく、出っ歯――そんなネズミのどこが魅力なの?


 ハダカデバネズミがいるのは、東京・上野動物園(台東区)の小獣館。透明のパイプで巣を再現した展示室で、16匹(体長約10センチ)が飼育されている。


 飼育開始は2001年。担当の多田和美さん(37)によると、当初の注目度は低かった。人気を集め出したのは、03年から日本でも放映されているディズニーアニメ「キム・ポッシブル」で、主人公の友人のペットとして登場してからだ。


さらに一昨年、ぬいぐるみを発売すると、「キモカワイイ」(きもち悪いけどかわいい)と20~30代の女性の隠れた人気商品に。上野動物園より3年早く飼育を始めた埼玉県東松山市のこども動物自然公園でも販売されている。よくここを訪れる東松山市の主婦(31)は、「ひどい名前とその姿。『日陰者』という感じが逆に魅力的」と話す。


 野生のハダカデバネズミはアフリカ東部の乾燥地域に生息する。最長で3キロに及ぶ、地下トンネルの巣で、平均80匹ほどで暮らす。毛がないのは寄生虫にたかられるのを防ぐためという。


変わっているのは、外見だけではない。出産は、“女王”のメス1匹が担う。子供たちは、交尾が許される1~3匹の「繁殖オス」のほか、巣を守る少数の「兵隊」、多数の「労働者」になる。赤ちゃんの体温低下を防ぐため、布団になる係もいる。


 昨年11月には、こうした生態を紹介した「ハダカデバネズミ 女王・兵隊・ふとん係」(岩波科学ライブラリー)が出版された。著者は、動物のコミュニケーションを研究する理化学研究所チームリーダーの岡ノ谷一夫さん(49)と、同研究員の吉田重人さん(28)。


 「17種類の鳴き声で連絡をとり、社会を構成している。コミュニケーションの研究にうってつけ」という岡ノ谷さんは、11年の付き合いだ。


 同書は大手書店の丸善がネット上で行った昨年末の人気投票で「アート・趣味・実用部門」で2位を記録。


 予想以上の反響に岡ノ谷さんは「必死で働くヤツ、さぼっているヤツと一匹ごとに個性がある。女王も巣の見回りなど気苦労が絶えない。身につまされる人も多いのでは」と話す。


 気になった読者は、上野か埼玉へ。気がつけばあなたもデバのとりこに?


(渡辺理雄)

2009年2月21日11時41分 読売新聞)