「石山寺 開運大黒天御開帳」(大津市)
10月1日(水)~7日(火)
大黒天堂では子の年にあたる本年、12年ごとに行われる秘仏「開運大黒天」の開帳法要があります。石山寺は、紫式部が「源氏物語」の構想を練ったとしても知られ、現在は『源氏物語千年紀in湖都大津』のイベントとして“源氏夢回廊”も開催中。源氏物語にちなんだ様々な展示が目白押しです。
「西明寺 刀八毘沙門天特別公開」(甲良町)
10月8日(水)~12月7日(日)
西明寺は平安時代に仁明天皇の勅願により開創されました。「刀八毘沙門天」は、12本の手があり、左右に突き出た8本が刀を持つ姿の珍しい毘沙門天像で、勝運の仏様とも言われます。国宝の本堂や三重塔をはじめ寺宝も多く、境内の庭園も見事。湖東三山のひとつであることから紅葉の美しさはもちろん、秋にも咲く不断桜も見頃を迎えます。
「金剛輪寺 日本最古大黒天特別公開」(愛荘町)
11月1日(土)~12月7日(日)
聖武天皇の勅願により、行基が開いたと伝わる金剛輪寺。日本最古の古式の大黒天像を特別公開します。鎌倉時代の代表的な建築物とされる国宝の本堂も見ごたえがあります。金剛輪寺は、近江随一の紅葉名所・湖東三山のひとつでもあり、11月頃には紅葉で色づく境内散策も合わせて楽しめそうですね。
「百済寺 如意輪観音・聖観音特別公開」(東近江市)
開催中~12月31日(水)
百済寺は推古14年に聖徳太子が建立した、近江最古の古刹。本尊の両脇に安置された「如意輪観音」「聖観音」の2像が特別拝観できます。これらの観音様は、信長焼き討ち時に火難を免れた院祐の銘作です。また百済寺は湖東三山のひとつであり、紅葉シーズンにはカエデの並木で彩られた参道など、見事な秋の装いで染まります。
「浮御堂 阿弥陀如来立像特別公開」(大津市)
10月13日(月・祝)~11月3日(月・祝)
琵琶湖の西岸、堅田の湖岸に建つ浮御堂。比叡山の恵心僧都源信が湖上安全を祈願して建立したのが始まりといわれます。近江八景『堅田の落雁』でもその名を知られ、琵琶湖へ渡る雁の群と、湖中に突き出たお堂の姿は古来から人々に愛されてきた風景です。お堂には千体の阿弥陀仏「千体仏」が安置され、境内の観音堂には重要文化財の聖観音坐像が安置されています。
「櫟野寺 本尊十一面観音坐像特別公開」(甲賀市)
10月18日(土)~11月9日(日)
甲賀にある櫟野寺は、日本最大の十一面観音坐像を本尊にまつります。高さ3mを越す坐像は、最澄が霊夢を感じ櫟の生木に彫刻したと言われ、昔は33年ごとの開扉以外は拝観できない秘仏でした。慈愛あふれる顔立ちと、どっしりと落ち着いた姿に心やすらぐことでしょう。春と秋の特別拝観の他、年に数回公開されています。
「湖南三山 秋の同時公開」(湖南市)
11月15日(土)~30日(日)
湖南三山とは、湖南市にある天台宗の古刹「常楽寺」「長寿寺」「善水寺」の3つの総称で、全て国宝の本堂をもつ由緒あるお寺です。急な石段も少なく、誰でも気軽に参拝できるのも魅力。秋が深まると境内は紅葉に彩られてさらに趣が増します。常楽寺と長寿寺は拝観に予約が必要ですが、期間中は全て予約なしで公開されています。
湖東三山(西明寺、金剛輪寺、百済寺)は紅葉がきれいです。
例年ですと11月に三山を結ぶシャトルバスが運行されているのですが、今年はまだ確認できていません。