コロナウィルスの影響で、外出が制限されて家に籠る日々。
そんな外出制限な中、いくつものオーケストラやオペラハウスが、普段は有料配信している録画を無料で提供してくれている。
実際にコンサートに足を運べない中、これは嬉しいことだ。
コロナに対する、また生活全般に対する不安な気持ちをしばし忘れ、ひととき別の世界へと気分を変えられる。
中でも私が日課としているのが、NYメトロポリタンオペラの日替わり配信。
昨シーズン、メットオペラが、映画館でNYからライブストリーミングされる「今メットで行われているステージが地元の映画館でライブで観られる」シリーズを行っているのに初めて気が付き、試しに出かけて、はまってしまった私。
オペラは超初心者。
毎日1本をじっくり見てオペラを楽しみながら学んでいこうと、これを日課に決めた。
毎日、違った発見や出会いがあって楽しい。
昨日などは、いつもの10㎞ジョギングしている間ずっとオペラの曲が頭の中でぐるぐる回っているという状態にすらなった。(ちなみに「連隊の娘」のフランス軍の歌でした。まあ、ジョギングに合ってなくもないよね)
先週は「カルメン」「ラ・ボエーム」「トロヴァトーレ」「椿姫」「連隊の娘」「ラメルモールのルチア」「エフゲニー・オネーギン」というラインナップ。
再度観たもの、キャスト違いで観たもの、初めて観たもの、どれも楽しい。
例えば昨夜の「オネーギン」。チャイコフスキーのオペラ。
最初は舞台のセット等がとても地味で退屈かもとややがっかりしたものの、進んでいくとそれがミニマリストでとても効果的な美しさであることに気づいた。
決闘シーンのモノクロな影の使い方、象徴的に使われる椅子たちの変化。うならされる。
ああ、観て良かった!と毎日感動する。
このメットオペラの、「コロナ期間限定無料日替わり配信」、今週はワーグナーシリーズ。毎日ワーグナーの作品の配信。
心して鑑賞しよう。
そして、コロナのこの危機が終わったら、メットオペラをNYのオペラハウスで生で観たい。