ブログをなんとか続けようと思いつつ、なかなか書けないまま、怒涛のような日々が流れた。
義父が認知症であることを認めざるを得ないエピソードがあれこれ起こり、それでも進行を留めよう、遅らせようと、長い付き合いを覚悟していたのが、突然の急性白血病の発覚、そしてあっという間に旅立たれてしまった。
心の準備がなく、信じられない気持ちと虚無感と、もう少しああすれば何か違ったのだろうかという「たられば」後悔と、いやそのときその時最善の決断をしてきたはずだというやりきれなさとが交差。
その中で、一人っ子である夫は、残されたあれこれを引き継ぎ手続きしていかねばならない。これも、ああ、生前にこれを確認していけばよかった、やっておけばよかったと今にして知ることが少なくない。
その時期、並行して息子の大学院受験だった。音楽専攻なので、各校に出向いて実地演奏オーディションと面接が続いた。
もう一人前の成人だし、親の出番はないのだが、やはり落ち着かない。猛雪で飛行機が欠航しオーディションに間に合わないという連絡が来たりする。
それに続く、結果待ちの日々。
そして卒業を控えた現在の大学(イーストマン)での最後のソロ・リサイタル、最後のスタジオ・コンサートと、「最後の」がやって来る。
卒業を来月に控え、来年度の行き先も確定し、ようやく一息つけた気分。
息子、合格をいただいた中から、ミシガン大学の大学院で修士を目指すことに決めた。
ミシガン大学のサクソフォン・スタジオは、ラリー・テール、ドナルド・シンタ、そして現在はグラミー賞受賞歴もあるティモシー・マカリスターが指導する由緒あるスタジオである。
この秋から2年、新地ミシガン州アナーバーで、切磋琢磨の日々が続いていく。
気がつけば、様々な節目が一度に来たようなものだろうか。