
本日のpatchも「本日のピンズ」に戻って、ミシガン州マッキノー市のピン。
早朝3時半に起きて準備し、タクシーでホテルから空港まで。
到着してみると、空港のカウンターの列が全く動かない。
列には10人いるかいないかの人数なのに、全く動かない。
そのうち、予約していた便はキャンセルになったことがわかった。
昨日、シカゴ周辺で悪天候になったため欠航便がかなり出たあおりらしい。
便の振り替えをしてもらうため、そのまま列に並んで待つこと、1時間半以上。
ようやく順番が来て、振り替えをお願いする。
がしかし、ここトラバースシティの空港、大型機が発着しないうえ、最初の1週間のプログラムのみで帰っていくインターーロケン・キャンプの生徒たちが、日中の出発便を満席にしてしまっている。
空きのある次の便は午後5時半。12時間ほどの遅れになる。
12時間もあるので、どこか空港近くを観光でもしようかとも思ったが、バスや電車があるでもないうえ、外は雨。
どうしても訪ねたい場所があるでもなく、結局、空港で待機することにした。
その間に、インターロケンからのシャトルが到着しては生徒の団体で空港内がしばらく賑わい、彼らが飛行機に乗り込んでいく。しばらくしてまた次のシャトルが到着し賑わいまた去っていく・・・
と、サックスキャンプのみで帰っていくというキャンプ仲間やら、別の楽器のキャンプに来ていた息子の学校の生徒やらも含め、昨日先にキャンプを後にした私と息子は、みんなが去っていくのを全てお見送り状態。

やれやれ・・・長い1日だ。
それでも、隣に息子がいるだけでまだ気持ちが楽。
ところで、待ち時間の過ごし方という話ではないが、まだ住んでいない時、アメリカに一人で来たことが何度もある。
一人で移動するのはフットワークが良くて好きだったりするのだが、困ることもある。
その一つが、タクシー。
一人で乗り込むタクシーは、不安だ。
今回、昨日息子を迎えに来た際、トラバースシティ空港で、既に停車していたタクシーに乗った。
車体に社名や電話番号が書かれてはいたし、空港だし・・・と乗り込んでから「まずかったかも」と怖くなった。
たしかに車体に社名等が書かれてはいた。が、その電話番号を覚えてなどいない。
走り出してみると、メーターが見当たらない。
走り出してすぐに、無線機で「空港からインターロケンまで」と、本部に連絡していたようだが、先方からの応答等の音は耳にしていないような、と、それすら逆に勘ぐってしまう。
運転手はハンチング帽を被った男性で、低い声で「今日は良い天気ですね」などとボソボソ話す。
先週1往復しているとはいえ、景色を見てもちゃんと目的地に向かっているのか検討がつかない。正しかろうが間違っていようが、多分、この辺一帯、どこでも似たようなカントリー風景だろうと思う。
と、先週往復時に見かけた、変わったデザインの給水塔が見えた。前回はそのすぐ脇を通過したのが、どうも並行して少し離れた道路を通っているらしい。
携帯を取り出して夫に電話してみた。
「あ、私です。空港を出て今タクシーで向かっています」
とりあえず、「誰かが目的地で待っている」「タクシーに乗っている」と間接的に運転手に会話を聞かせる。(夫が目的地で待っているわけではないが、運転手には私の声しか聞こえないし、ね)
通話を終えたあと、ハタと気が付いて、携帯のGPSつき地図を作動してみた。
これなら地図上で今どこにいて、どの方向に移動しているのか確認できる。
というわけでONにした地図。先週と異なるルートながら、たしかに目的地へちゃんと向かっている。
そしてタクシーは無事インターロケンに到着。
運転手は「51ドルです」と告げた。
命が無事ならぼったくりでもいいや、とも思っていたくらいだが、ぼったくりでもなかった。
先週往復した際の運転手さん(女性)は、毎回最初に「空港からインターロケンまでは定額47ドル30セントと決めています。ご希望ならメーターを使っても良いですが、いかがですか?」と最初に交渉された。
ミシガンでのタクシーメーター料金は、出かける前に参考に調べていて、40ドルくらいと概算していたので47ドル30セントでOKとした。(なぜに30セントと半端なのだろう?)
今日の方が51ドルでも3ドル70セントしか違いがない。
それにしても、毎回、ソロのタクシーは、到着まで不安になるのは必至。
さて話は戻り、トラバースの小さな空港で待ち疲れたあと、ようやく搭乗。

シカゴで乗り換え(待ち時間がシカゴのような大空港なら、まだ時間の潰しようもあったのだろうけど、何もないトラバースで延々待ち、シカゴでは急いで夕食を詰め込んだのみ)で、ようやくバッファローに到着。

やれやれ・・・
半日バッファローで過ごせる予定が、移動に丸1日費やすことになった。
ま、少なくとも、トムハンクスの映画「ターミナル」にはならずに済んだけどね。