マーチング決戦 | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

息子の学校バンドのマーチング・ショー・シーズンもいよいよクライマックス。

昨日予選パフォーマンスを既に行った、大きなコンテスト。
全参加校が予選ラウンドを終える今日の午後4時頃、決勝進出校14校が発表される。
決勝が始まるのは7時。
決勝でのパフォーマンス順は、すでにクジ引きされた番号が各校に割り振られており、息子の学校は、進出できた場合、早い時間にパフォーマンスすることがわかっていた。

予選結果を待たず、ハイウェイで1時間半かかる会場のアラモドームへ向けて出発。
到着して携帯を見ると「決勝進出」の知らせが届いていた。

息子が入学して、1年目は予選敗退2年目は決勝進出し9位
バンドが盛んなテキサスは、テキサスの大会で上位に入るという事は全米でも上位に入ると見てよいといわれるほど。
この大会も、レベルの高い学校が集まるので、予選敗退もありえなくない。
とりあえず、第1関門クリア。

決勝ラウンド、息子たちは14校中2番目にパフォーマンス。
ゲートオープンと同時に、父母が固まって陣取って応援できるように座席確保。

1校目が終わり、息子たちがフィールドにマーチイン。

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同時に、父母チームは即席チアリーダーとなり、声援を送る。

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アメフトで応援する高校生女子チアリーダーのようにバック転やバランスアクションはしませんが、こういうサポーターの盛り上げや拍手声援の大きさも、ジャッジの点数に影響をもたらすそうで、できるだけ大声で声援を送る。

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今年のシーズンのマーチング・ショーは、これが見納め。

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最後の最後の完成版をじっくり鑑賞。

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今年の息子たちのショーは、本人たちも満足の昨年や一昨年よりも満足な出来だという。
確かに、何度見ても面白い。

パフォーマンスを終えた息子たち。
満足のいく良いショーを演じきり、生徒たちに付き添うお手伝い父母からの「楽屋情報」は、「先生を含め、7割の子達が感動で泣いている」と。
まだ夏休み期間の8月から3ヶ月、毎日練習を積んできて、全力を出し切って良いパフォーマンスが出来た感動の瞬間をみんなが分かち合っている。
青春ドラマなシーンが展開されている感じ?

息子たちの出番は終わり、あとは11時半の結果発表待ち。
ゆっくり他校のパフォーマンスを観戦

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さすがにハイレベルな大会の決勝進出校。
どの学校もすばらしい。
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そのどの校の生徒たちも、みんな夏から練習を積んできたのだ。

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全米で膨大な数の高校生が、こうやってマーチングに汗を流し努力しているのだろう。
胸が熱くなる。

どのショーも凝っていて面白いが、「これは新鮮」と思ったのが、アクロバットを取り入れた1校。

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バンドで楽器演奏するでもなく、カラーガードとして旗をふるでもなく、アクロバット。
こういうのが含まれても良いんだ~。

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この学校は、プラスチック製のトロンボーン(玩具でなく楽器屋で売られている)も小道具に取り入れていた。
ピンクのプラ・トロンボーンを10人ほどの生徒が並んで吹くシーンがあり、黄色のものをカラーガードが手にしてダンス。

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このプラ・トローンボーン、本物に比べれば格安な160ドル。
それでもいくつもをダンスのためだけに買いそろえたのだろうか?
どうでも良い事ながら、気になる・・・

全パフォーマンスが終わり結果発表。
通常、ドラムメイジャーのみが代表して並ぶ表彰式が、この大会では全生徒が並ぶ。
2番目に演じた息子たちは、奥から2番目に並ぶのではないかと予想し、そちら側の座席を確保。
が、予想は見事にはずれ、息子たちは入り口手前側の2番目に整列していく。

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それに気が付いた瞬間、近くに陣取っていた校長先生と私は同時に「!」と席を立ち、スタンドを出て入り口側へダッシュ。

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息子たちのショーはすばらしかった。もしかしたらトップ5もアリかも。少なくとも昨年の9位はうわまわるのではないか。
その発表の喚起の瞬間を見逃すまいと、バンドが整列する側に移動。
すでに席はないので、入り口付近に立つ。

さあ、結果発表に心臓の鼓動も高まる。

14校が競った決勝ラウンド。
14位から発表されていく。
「14位、A高校!」
まだまだ。息子たちの勝負は10位を過ぎてから。
「13位、B高校!」


・・・その瞬間「えっ?」と思ったのは私だけではないはずだ。
B高校は、息子たちの学校名だった。
13位・・・

しばらく呆然。
昨年より手ごたえのある満足なショーで、順位は昨年より下。

呆然のまま、続く上位の発表を待たずに、会場をあとにした。
最後まで聞くと、一斉に出てくる人の波で、駐車場を出るまでに渋滞に巻き込まれるはずで、体調がイマイチだった私はそれを避けたかったからだ。
そんな私の、母校の結果が発表された直後に、立っていた入り口近辺からさっさと走り去るのって、法廷記者が裁判の結果がわかった次点で走って出て本部に連絡する姿みたいじゃない?などと後でふと思ったりしたが・・・。

息子たちもさぞガッカリしているのだろうなあ~と思いながらハイウェイをとばす。
息子たちが帰校し、片付け、ミーティング後解散になったのは夜中の3時。
ただし、その間に夏時間が終了し1時間時計が戻りになったので、2時。

決戦の2日間。
大道具を使ってフルで演じる今年のマーチングショーはこれで終わり。

最後を上位で飾れず、時に今年が最後になる12年生は悔しかったのではないかと思いきや、そうでもなさそうだった。
パフォーマンスを終えたあと、満足できる良いショーが出来て涙した子供たち。
それが全てだった。
全力を出し切った。良いショーができた。
そういう喜びのほうが、コンテストの順位より、大きいのだ。

「良いシーズンだった。高校4年間のマーチングシーズン。本当に良い時間を皆とすごしてきた。ありがとう。」そう語る12年生。
青春の1ページが、幕を閉じる。
みんな頑張った、栄光の日々。