今年は息子が参加するので観に出かけた。
自分が昔高校生だった頃の学園祭でのバンド演奏を思い浮かべ(自分も出たことあるし)、まあそれなりかなと思いながら。
これが予想外にレベルが高くて、いろいろと面白かった。
考えてみれば、今日ステージに上がる5組(うち一組はメンバーの病欠で演奏できなくなったが)は、すでにビデオ審査で勝ち残ったグループで、私の高校の学園祭の「部員ならだれでも出れる」だったステージとは違うのだ。

トップバッターで出てきたのは、唯一の10年生バンド。
ギター、ベース、ドラムの3ピースで、「打ち込みやデジタルを使わない、ガンズやニルバーナ系正統派ロック」。

ギターの子が、イナバウアーばりにえびぞりでギターを弾いたり、ジミヘンばりに背中にまわしたギターを弾いたり、チアリーダーばりに開脚でギターを弾いたり・・・
そういった観客を楽しませるステージアクションや、全曲オリジナル曲で勝負してくる姿に、真剣に取り組んでる真摯さが見えて、期待のホープと言った感じ。
これから活躍していきそうで楽しみ。
2組目は、過去にこのイベントで優勝経験もある、12年生のコミックバンド。

コミックバンドと言っても、メンバーは全員学校バンドに所属しており、全テキサスバンドに選ばれたドラマー、全テキサスジャズバンドの次点(サックス)だったキーボードと、音楽的には腕のある子達。
コミックバンドだとは聞いていたけれど、初めて演奏を聴いて驚いた。
中心となるキーボードの子は、ジャズ・サックスで息子の先輩なのでサックスの演奏は聴いているし、よく目にはしている。
で、見た目から「学者肌で物静かな子」という印象を受けていたのに、ステージではコミカルなボーカルを繰り広げ、堂々としたコメディアン(しかも曲は全て彼のオリジナルという音楽的才能も全開)。
なるほど。このバンドが生徒たちに人気なのは頷ける。
3組目は、サラサラ長髪兄弟率いるメタル系バンド。

このコンテストのジャッジは外部から呼ばれるとはいえ、学校イベントなコンテスト。
メタル系やダーティーなバンドは優勝を敬遠される傾向がありがちに見える(私には)。
そういう傾向を踏まえてか、普段からライブハウス等でかなり活動歴のあるこのバンド、特別に今日だけのためにキーボードを勧誘。今日だけメンバーなキーボードは、学校ジャズバンド所属で、今年は全テキサスジャズバンド入りが期待される(昨年は次点だった)腕のある子。
息子が「彼らの演奏、どれもパターーンが同じでずっと聴いていると飽きる」と評していたのが、キーボードのインプロブ的演奏で随分面白くなっている。
そして、ボーカルの女の子がキュートで魅力的。
見た目が、「この子60年代ならサイケバンドにピッタリだったかも」という印象。
そして最後のバンドが、今回息子がホーンセクションで参加する12年生バンド。
このバンド、前身となるバンドで小学生の頃から活動しているという活動歴。
メインとなるキーボードの子は、息子と小学校の合唱部でも一緒だったのだけれど、その発表会では音楽の先生に「私より上手いので」と、ピアノ担当もまかされていたという、幼少から抜きん出ていた子。(高校では2年連続で全テキサスバンド入りしている)

このバンドは、70年代ロックのコピーをメインに演奏し、ライブ活動歴も長い。
今回、息子たちホーンセクションを勧誘する際も「俺たち真剣にやっているので、練習にもきちんと参加できて完璧な演奏を求める人しかいらないので、そこんとこヨロシク!」と注意書き付きだった。
このバンドも過去、このイベントで優勝している。
メンバー全員が12年生で今年を最後に卒業し、大学で離れるのでバンドの活動も最後の1年となる。
毎年出てきたこのコンテストも、最後は優勝で飾りたいのだろう。
各バンド3曲演奏するうち、1曲目はホーンセクションを加えて。
2曲目はホーンセクションなし。
息子たちはいったんバックステージに消える。その間に着替え。
「最後の曲は、曲の内容にあったモノを着て出てくるから」とだけ告げられていたので、何かと思ったら・・・ツナギ。
カーワッシュという曲なので、作業着に着替えて演奏。(紅白歌合戦の衣装替えってとこ?)
ホーンセクションは、小道具のバケツやスポンジも手に登場。
ちょっと意外だったのが、普段はシャイな息子が、ステージではノリが良いではないか。
息子も含め、高校生たちの意外な面が見れたようなコンテスト。
結果発表を待つ間などに司会役が会場皆で歌おう!とコメディー曲な動画を流したりするのだけれど、それらの曲、高校生たちは大合唱するのに、私は聴いたこともない曲ばっかり。
すっかり、年代の差を自覚させられてしまった。
そして結果は、ベストギター、ベストボーカル・・・といった個人賞が、それぞれのバンドに平等にいきわたる感じ。(学校イベントだからね、多分気を使っているのだと思う)
で、優勝は、コミックバンド。
(審査は、招待されたジャッジの得点と、会場でテキストメッセージを使って投票される観客票が合計されて決まる。)
ロックバンドとしての初ステージだった息子。
惜しくも優勝は逃した。
とはいえ、先輩バンドの助っ人として勧誘され、先輩宅で練習を繰り返し、ステージに上がって演奏、という経験は、何者にも変えがたいものだったに違いない。

息子はもとより、私も今の高校生ロックバンドの演奏を観れていろいろと面白いひとときだった。