"Yes, Practice, Practice, Practice!"
有名なカーネギーホールについてのジョーク。
「カーネギーホールへはどうやって行けるでしょう?」と道を尋ねた人に、「練習、練習、また練習を積むことだね」と、「カーネギーに行きたいなら、練習に練習を積んで一流にならなきゃね」と答えが返ってきたと言うジョーク。
練習を積む、というのは、言うまでもなく大事なことだ。
例えば、ランニングにしても、練習を積むと必ずその結果はついてくる。
自分のランニングを考えると、ピークだった頃の練習量はかなりなものだった。
毎日何かしらのトレーニングをし、月間走行が300kmだったりした。
練習量が減るとタイムも落ち始め、全く走らなかった出産の前後で、きっぱりと時代が分かれる。
流した汗は報われる、という事だ。
さて、今日は息子のエリア・ジャズオーディション。
このエリア・オーディションというのは、先週行われたリージョン・ジャズバンド・オーディションで上位を得た者(アルトサックスは2名、トランペットは5名などと楽器に寄って人数が異なる)が進出。
ライブ・オーディションでその場で結果が出るリージョンと違い、エリアはオーディション会場にて、各々が課題曲を演奏しレコーディング。
そのレコーディングしたものがテキサス全土から集められ審査。
審査の結果、全テキサス州オールスター・ジャズバンド入りのメンバーが決まる。
ジャズのオールステート入りを賭けたオーディション。
というのに、息子はこの日のための練習がほとんどできていない。
もともと課外活動で忙しいうえ、大学受験準備も加わってくる11年生。
更に、これを含め三つのオーディション準備が同時進行していた息子。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」という言葉がつい浮かんでしまうほど、今日のための準備がおざなりになっているのを感じていた。
仕方ない。
こういうものは当日になってバタバタもできない。
エリア進出できただけでもありがたいと思って、リラックスして楽しく演奏してくるだけでもいいではないか、と送り出す。
そうは言っても、オーディション。
息子本人は「ものすごくラッキーならステート入りもありかも。」と、一応夢は見ながらオーディション会場に入っていった。

オーディションのレコーディングが終わって出てきた息子。
「練習した時間に対して順当な結果が出るはず。全然ダメ!」
やっぱり。
結果の発表は1ヶ月程先になる。
が、息子の結果はもう見えた。
それなりの準備しか出来なかった結果は、多分それなり、だ。
Every battle is won before it is ever fought.
戦いの場に立ったとき、すでに勝負は決まっている、そういう事だ。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」どころか、三兎を追っていた息子。
とりあえず、これで一兎が逃げていった。
残る二兎も、掴むのはかなりな難関。
(しかもこれらの練習時間もままになっていない。)
そんな息子を励ます言葉は特に、ない。
言える事はただ一つ。
Practice, Practice, Practice!