テキサスの高校、アメフトのシーズンが今週から始まる。
12月に行われる、カウボーイズスタジアムでのテキサス州チャンピオン戦を目指して、各チームが毎週試合を戦っていく。
息子の学校もオープン戦。
テキサスのフットボール戦など、州チャンピオンを競うものは、多くが学校規模別に部門が分けられる。
息子の学校は、最も生徒数が多い学校の「5A」部門。
シーズン戦は、他の5A校と試合をして行くことになるが、オープン戦は部門の違う「4A」校との対戦。
その対戦相手は、昨年もオープン戦で対戦し勝ってはいるが、その後メキメキと調子を上げ、4A部門で州チャンピオンに上り詰めたチーム。
昨年度優勝校と、そして我々側も「今年は決勝まで行くであろう」と期待が寄せられているチーム。良い試合になりそうだ。
オープン戦であり、アウェイであるので、普通なら試合を観に行くまでもないと思うのだけれど(息子が参加するマーチングも、この段階では最初の部分しか完成していなくて短いし)、見ごたえのある試合になりそうなのと、今年のアメフトチームには、息子の同級生もメンバー入りし活躍が期待されていて、「ああ、あの子が!」的にその活躍を目にするのも楽しい。
と言うわけで、観戦へ。
2013年のアメフト、キックオフ。

今回迷ったのが、観戦位置取り。
応援するのはもちろん母校だけれど、アウェイゲームでは、バンドのマーチングが背を向けてパフォーマンスする事になる。
アメフトの試合ももちろん楽しみだけれど、メインの目的はやはりバンド、な私。
迷ったけれど、今回は密かに相手陣地に潜り込み。
短いとはいえ、今年度のハーフタイムマーチングの初披露を正面から見ることにした。
相手側にいるので、スタンドのバンド全体が見える。

でもこんなのも今日だけにしたい。
やっぱり違うものね、母校が活躍したときに「イェーイ!」と盛り上がれないのは。
で、残念な事に、その「イェーイ!」な盛り上がりが、私のいるスタンド側で起こる方が多い。
昨年も勝っている相手だし、今年のチームの評判は良いしで「今日は勝つよ」と思っていたのが、最初からリードされたまま。

結局、今年のオープン戦は、敗戦。
負けちゃったか~と、残念な気分でスタジアムを後にし、同時にバンドメンバー用バスで学校へ戻る息子を迎えに学校に直行。
スタジアムの駐車場を出るのにかなりな渋滞だったので、専用エリアにいたバスの方が早く着くかもしれないと飛ばして来たのに、学校の駐車場で待つこと小1時間。
午前12時頃、ようやく解散してきた息子が一言。
「荷物持って帰ってくれる?友達とどこか寄っていくから。」
なるほど。
バンドのマーチング、1年目の9年生の時は、最下級生でもあり右も左もわからずに緊張してあまり楽しくなかったらしい。
2年目の10年生は、少し余裕でアメフト試合もバンド席で楽しめるようになったようだった。
で、3年目の今年。
バンド内では12年生と共に上級生の方に入るようになり、今までよりかなりリラックスして我が物顔になってきた11年生。
16歳で運転免許が取れるアメリカ。息子の友人たちのほとんどは既に免許取得済み。
というわけで、アメフト試合の興奮を連れて「どこか寄っていこうぜ!」ということになったらしい。
すっかり余裕、なわけね。
2度とない高校生活を楽しんで欲しいし、友人たちとつるむのに意義はない。
(ただ、だったら学校の駐車場で小1時間待つことなかったのに、先に言ってくれれば・・・)
荷物を引き取り、家に向かう。
帰宅すると、夫が息子からの電話を受けていた。
「どこも開いてないっ!ってさ。」
笑える。
意気揚々で、「俺たちもう上級生だもんね!免許もあるしどこでも行けるもんね!」な気分で、初めてワクワクくりだした夜中。
どこも開いてないじゃん・・・で親に電話してくるとは。
でもそれで、今更ながら気がついた。
母校でホームゲームの際には延長営業する店もいくつかあるにはある。が、今日はアウェイゲーム。しかも既に12時をまわっている。
周辺で、まだ開いていて16才の高校生が行ける店など、多分、ない。
ここは東京ではないのだ。
ただ1軒、夫が思いついた。
「iHOP(パンケーキ屋)なら24時間営業。」
というわけで、シーズン初戦の興奮余韻をサカナにiHOPで盛り上がったに違いない息子たち。
友人の運転で、午前2時に帰宅。
まあ、良いのだけれど、君も早く免許を取る努力しようよ、ね。