
本日のガラクタは「本日のピンズ」の戻って、カブスカウトのサイエンティスト・ピン。
ボーイスカウトの「隊」は、オースティン内でもいくつも存在する。
それぞれの隊にはそれぞれに特徴があり、スカウト達は自分に会った隊を選んで入隊する。
息子がボーイスカウト参加年令に達した5年前に選んだ隊は、人数が少なくこじんまりした隊。
集まっているスカウトもその親たちを見ても、どこか「群れを成さなくても孤軍独立型」とでもいえるだろうか、職業で言えば、大企業に属すより企業家的なタイプが集まっているように思える。
小さな隊ゆえのマイナスポイントも少なくないが、小さいゆえの長所もある。
メガ規模の隊に比べ、隊員がお互いをみんな良く知っていることだ。
夫が突然、ボーイスカウト隊のサマーパーティーをしようと言い出した。
すでに夏休みに入っており、子供たちはそれぞれの予定もあるであろう。
「突然言っても無理だよ」という私を尻目に、声をかけた夫。
集まった数は少ないものの、大成功だったと言える。
「成功」の鍵は、すでにボーイスカウト活動の年令制限18才を超え、高校を卒業し、各地の大学へと旅立っていった先輩たちが帰省中で顔を出してくれたことだ。
現役のスカウトたちは、彼らのスカウト活動のみならずいろいろな姿を先輩として見上げて過ごしてきた。
例えば、先輩のA君は、高校のロボコンで部品のCADデザインを担当しその活躍を隊のミーティングでも披露してくれたりしていた。
その姿を見ていた年下の現役スカウトB君は、A君を慕い高校でA君の後を継ぐようにロボコン部に入った。
そしてB君はこの夏、そのロボコンの大会でオーストラリア遠征に出る。
A君登場の姿に、B君の目はキラキラし始め嬉しそうに遠征の報告。
A君も「チームの活躍はちゃんと確認していたよ」と祝福。
年令差も、距離的にも生活スタイルも離れていた1年も、全くなかったかのように、輪になった子供たちの話はつきない。
こじんまりゆえの繋がりの強さ、良いな。

そんな微笑ましい子供たちが別テーブルに陣取った横で、大人テーブルに話題はというと・・・
大人メンバーそれぞれの健康状態やら、それぞれの親の健康状態やらが語られると、尽きない。
子供たちが「俺オーストラリア!」「僕はジャマイカ!」などと夏の旅先を語る傍らで「誰それがICU」「だれそれが入院」な話になる。
「なんか・・・落ち込む話題だよね・・・」
「ま、年取るってこういうことよね・・・」
ボーイスカウトとその先輩諸君。
若い今の時間、大切に輝いてくれたまえ。
ワイワイ談笑が続く彼らの輪が、なんだかまぶしいのが嬉しい。
BGM[ベリーベリーストロング」斉藤和義
♪強い絆の話だよ