
本日のガラクタは、「本日のTシャツ」に戻って、高校ジャズバンドのコンサート記念Tシャツ。
息子の高校ジャズバンド、今日は年に1度の大イベント。
ゲストのプロ・ミュージシャンを招いて、チケットも販売する、メインイベントのコンサート。

コンサートは、昨年より観客動員数も増え、盛り上がりを見せ、良い感じに進んでいく。
第1部の最後を締める曲は、コミカルなアニメチックな曲展開の面白い曲で、この曲の途中で会場の電気が落ち、真っ暗に。
お~、こんな照明効果も入れているんだ~と思ったら・・・
ただの停電。
真っ暗になってもしばらく演奏も続いていたし、てっきり演出かと思った。
ゲストミュージシャンも「すげ~、君たち、楽譜暗記してるの?どうして真っ暗で演奏できるんだ?もしかしてこのコンサート、前もって録音したものを流しているんじゃないの?」と冗談にしたほど。
そんなアクシデントのあと、休憩が入ったのでロビーに出たら、外はものすごい雷雨。
どうりで停電も起こったわけだ。
第2部はゲストを迎えてのセッション。
そのゲスト、実は私は個人的に、両手を広げてウェルカム!な気分ではない。
理由は、本当に個人的な事。
このコンサート、ジャズのクラスを1年とってきた集大成のようなもので、ここでソロを演奏できるのは生徒たちには嬉しい事なのは言うまでもない。
コンサートに向けて選曲が進んでいき、息子にもソロのチャンスが回ってきた。
ちょっと面白い曲で、息子はその曲でソプラノ・サックスのソロを担当するはこびだった。
それが、コンサートの4日前になって、ゲストから「この曲、僕2週間前のライブで演奏したんだけど、どうもしっくりこなくて好きじゃないから、演目からはずして」と言ってきたのだ。
と言うわけで、息子のソロ曲は急遽差し替えで、前期コンサートの演目だったトロンボーンのソロ曲に。
息子は「まあ、しょうがないじゃん」と冷静に事態を理解したものの、私の気持ちが収まらない。
普通は子供の事は子供の事で口出しはしないのだが、今回は少し気持ちを示しても良いよね?と、気持ちが収まらず、息子には内緒で先生にメールした。
「今になってソロがなくなったのですか?ソロに喜ぶ息子を見て、ぜひ来いと無理にコンサートにお誘いした人々もいたのに・・・」
メールが効いたのか、メールしなくても考えられていたのかは謎だが、先生は急遽、他の曲を少しアレンジして、息子のソロを加えてくださった。
が、しかし!
今まで練習してきたソロ曲でなく、コンサート2日前に急にふられたソロ。
しかもその2日、他の予定が先にあり、練習する時間もない。
結局、約15分ほどの準備でソロに望むしかなかった息子。
う~ん・・・
はっきり言って、やっぱり・・・
ああ、ゲストが直前に曲変更しなければ、もっとちゃんと演奏できたはずなんだけどなあ。
息子自身も、納得の行かないソロだったのはもちろん感じており、落ち込んでいるかと思いきや・・・
「見に来てくれた友達にも言われちゃったよ”正直なところお前のソロは疑問”って。まあ、事情を説明したら納得してたけど。」
正直に下手だったと言われたことで、逆に気分が落ち込まずにすんでいたようだ。
ちゃんと本音で話せる友人、そういう存在がありがたい。

コンサートの後は、父母の一人の家での打ち上げパーティー。
ここでもう一つ「気持ちを話せてよかった」な出来事。
コンサート会場では、来年度のバンド活動基金捻出のオークションがあり、その中の1品が「父母の一人が撮影し額に飾った、バンド写真」
この写真が、私はどうしても欲しかった。
で、入札が、私ともう一人の父母との一騎打ち。
オークション終了直前の瞬間に入札して、写真は私のものになったのだが、後味が悪い。
パーティーでそのバトル相手の方と、出品された方の輪での会話のなかで「どうしても欲しくて手にしたのは嬉しいけれど、競って奪ったようで心苦しい」と説明することができただけでも、少しは気分が救われた気がする。
ゲストミュージシャンにムキー!と思ったことも、オークションで恐縮に思ったことも、いつかは良い思い出になっていってくれればと思う。
で、どうしても手にしたかったバンド写真。
なぜそんなに欲しかったのか・・・
手にしてから眺めていて、深層心理にあったに違いない理由が、わかった。
目立つのが好きでないタイプであり、写真に写るのも避けることが多い息子。
集合写真となると、ほぼ必ずと言って良いほど、後ろや隅に小さく写るように位置取る。
ところがこの写真では、前にいてでかでかと写り、にこやかに笑っているのだ。

そんな「理由」にちゃんと気づく前に、感情が先になぜか「これが欲しい!」と走り出していた。
物欲の深層心理とはそういうものだろうか。
ともあれ、一つあらためて再度確信した事がある。
やっぱりオークションって、好きじゃない・・・