
州チャンピオンに向けてプレイオフを勝ち続ける、息子の高校のアメフトチーム。
今日は準決勝戦。
これに勝てば、ダラス・カーボーイズのホームスタジアム「カウボーイスタジアム」での優勝戦に進出だ。
と言うわけで、今日も片道2時間ハイウェイをとばしてWACOへGO!

通い慣れ、スピード感にも慣れ、いつもより早く到着。
選手がロッカールームから出てくるところなどもマジマジと見れたのだけれど、それで気がついた。
選手たち、2名づつ手をつないで行進してくる。

武骨な選手たちが、なんだか、かわいい・・・
チャンピオン戦進出を掛けて、期末試験直前なのに気合を入れるのは選手だけではない。
チアリーダー、ダンスドリルチーム、高校TVクルー、バンド・・・学校が一つになって応援する。

いよいよ試合開始。
今年の息子の高校チーム、スター選手がいない。
12年生で、相手チームには大学アメフトにリクルートされている選手が何人もいるのに、こちらのチームは多分一人が声がかかるかもしれない程度。
その分、粒ぞろいのチームワークでここまで勝利をあげてきた。

まずは先制点を相手チームが奪う。
どうも動きがぎこちない?
前半を7点(1タッチダウン)差で負け越しで終える。
この試合で負けるとあとがない。
バンドが応援演奏を続け、スタンド応援席がそれに引っ張られるよう盛り上がる。

後半、7点を返して同点に追いついたのもつかの間。すぐにまたタッチダウンを返され、更にもう一つ。
14点(2タッチダウン)差を、最終クォーターで粘ってタッチダウン。
そして試合終了まで1分半と言うところでまたタッチダウンで、同点に追いつく。

行け~!!
相手チームの攻撃に移るが、最低でも1分半を守備できれば延長戦だ。
が、相手チーム、残り8秒で勝利への勝負にでた。
キッカーを投入してきたのだ。
キッカーのキックはタックルなどで妨害できないので、こちらは何もなす術はない。
キッカーがミスをしてゴールできなければ延長戦。決められれば負けてしまう。
キッカーの蹴ったボールは、ゴールに吸い込まれていった。
相手チームに3点が入る。
残り時間、3秒。
勝負は決まった。
それでも最後のボールが蹴られ、レシーバーがキャッチしたと同時に試合終了。
その瞬間、息子の学校の、今年のアメフトシーズンは終わりを告げた。
そしてそれはほとんどの12年生アメフト選手にとって、アメフト人生の終わりとなる。
(大学でも続けられるのは限られたトップ選手のみ)
アメフト選手だけではない、12年生にとっては、チアリーダーもアメフト応援はこれで最後、バンドの12年生も、今日でこの高校のマーチングユニフォームを着、フィールドで演奏するのは最後となった。
シーズンは繰り返しやって来る。
来年も、またボールは投げられ、観戦席は熱狂する。
それでも、同じチーム、同じ声援は2度と戻って来ない。
だから我々は熱狂する。
1度しかない青春を駆け回る選手を応援し、声援を送るバンドやチアリーダーと共に叫び手拍子する。
ここまで頑張ってきたシニア(12年生)たちの姿に拍手を送り、そのレガシーが後輩たちに引き継がれていくことを願う。
リードを奪われても焦らず諦めず、チームワークで戦い続けたアメフト選手たち。
敗戦し、チャンピオン戦進出を惜しくも逃したけれども、良い試合だった。
本日のピンズは、12年生(シニア)を労い、ソフトボールのシニア・ピン。
BGM「ノーサイド」麗美