
本日のピンズは、テキサス州トラビス郡のピン。
息子が所属する、学校のジャズバンドは、年に2回の学内コンサートの他、外部のコンテスト等に数回全員で演奏を行う。
そのほかにも、地域のイベント等で演奏する機会はあるのだけれど、それらは全員参加のビッグバンド形式でなく、5人程度のコンボとしての参加になる。
コンボ参加の場合、バンド内で上手い生徒が選ばれるので、下級生である息子には参加の要請が来ない。
(昨年9年生で、ジャズバンド内で最下級生だった息子。今年は9年生が誰もオーディションで選ばれず入ってこなかったので、いまだにジャズバンド内では最下級生。)
特にサックスは、アルトもテナーも上手い先輩がいて頭打ち。
そんなところに2週間前に、告知が舞い込んだ。
先輩のA君が、ボーイスカウトの社会貢献活動の一環で、チャリティーイベントでの演奏ができる人を募ったのだ。
息子は即手を上げた「僕、行けます!」
が、A君としてはやはりベストメンバーで参加したいのだろう「サックスは足りるかもしれないから、連絡待ってて」
結局イベント前夜になっても連絡は来ない。
こりゃ息子に出番はないという事だろうと思っていたら、最後の最後に確認を入れた息子が興奮気味に告げに来た。
「明日、僕参加するから。」
やはり最初は、サックスはテナーNo1の12年生、アルトNo1の11年生が参加で決まっていたようだ。(息子はアルトNo2)
ところが土壇場の前夜になって、ベースギターの都合がつかず。
テナーサックスのB君が「俺ベース弾けるから俺がまわるわ」ということになり、元々のB君のサックスのポジションが空いたのだ。
先にも書いたが、学校ジャズバンドとしては何度かステージで演奏はしているものの、このような形で、外部のイベントで演奏するのは、息子にとっては初の体験。
チャリティー目的のイベントは、ソウル、ゴスペル、ジャズの何人(何組)ものミュージシャンが次々にステージで演奏する。
息子たちはそのオープニング。

ボランティアの方々が会場設定するなか、演奏の30分前に集合した息子たち。
今回の参加を募ったリーダーであるA君が、「じゃあ、これと、これと、これを演ろうか」とその場で曲目を決め、音あわせもウォームアップもないまま、マイクチェックで、ステージ開始。


始まってすぐ、素人の私でも気がついた。
「音、ズレてる・・・ひどいかも・・・」

音のズレはすぐに軌道修正ができたようだが、今度はソロの移動が明らかに「まだ俺のソロ?次誰かひきついでよ」を目が訴えているようなのがみえみえ。
結局、3曲とも、ソロのバトンタッチが意思疎通できていない、安心して聴いていられない出来のまま、30分のステージは終了。

息子、初ステージは、どうもほろ苦い失敗体験。
「あ~ひどかった」
まあ、イベントのオープニングという事で、まだ会場はほとんどが運営ボランティアの一群と、息子たちバンドの身内だけが観客状態に近かったし、初ステージとしては息子には良い体験だったかも。
日本に住んでいたら高校1年の秋を迎えている年令の息子。
先輩とのセッションで学園祭でステージデビューした、と考えれば、まあ、こんなものかもね、
いやいや、この子達、打ち合わせとリハをちゃんとしてれば、もっと上手く演奏できたはず。
即興でソロを取っていくジャズといえども、打ち合わせは大事だと、ちゃんと学んだかしら。
観客の方々には申し訳ないが、息子にとっては、意味のある体験だったかも。