
昔、コピーライター講座を受講していたときの話。
冷蔵庫のTVCM作成が課題として出た。
それに対して、この女性タレントを使い、このようなプロットで・・・と、私が作成提出した作品に対して、戻ってきた評価コメントが・・・
「女性が作ったと思えない、イメージで訴える作品で驚いた。日々使う台所製品に対して女性なら現実的なアプローチで訴えようとするはずではないか。」
そして「フェミニズムのパイオニア」の著作を読むように勧められた。
(具体的に言うと、「きれいに輝くキラキラ氷が簡単にザックザク~」の様に製氷機能アップという特徴を売りにした作品を作った私に、「違うだろ~、女性なら掃除が簡単とか電気代が少ないとかそういう現実性をアピールすべきだろう」というコメントが返ってきた、そんな感じ。)
どうも思考が女性らしさに欠けている、という事だ。
そして、子供が息子だけで娘がいないという状況が、更にそれを助長させて現在にいたるのかもしれない。
ふとそんな事を思っているきっかけは、Lint。
衣類を洗濯し乾燥機にかけると、出てくる繊維の屑である。
乾燥機を使うたび、空気の出口にあるネットに貯まるLintを取って捨てる。
毎日捨てているこの繊維屑、ガールスカウトではファイヤースターターとして利用したりするというのを知って、ガールスカウトとボーイスカウトの違いをふと思った。
スカウトが野外でキャンプするときのスキルの一つに「火をおこす」がある。
料理をしたり、暖をとったり、野外活動では大切なスキルだ。
(最近のテキサスでは、山火事注意で野外で火を起こすのが禁止されていたりするが)
化学繊維が増えた昨今、ケミカルな煙が出るのを懸念して使用を控えている流れもあるようだが、ガールスカウトでは、火種を燃焼させる素材として、タマゴの空パックにLintを詰めて溶かした蝋で固めるという方法が伝授されてきたらしい。

タマゴ箱だけでなくを、カップケーキ用の紙カップも同様に使われたり。

ほほ~、なるほど。
ボーイスカウトしか見てきていない私には、目からウロコ。
毎日目にするLintをこんな風に使うなんて、思いもしなかった。
ではボーイスカウトは何を使うのか。
これ、息子が小学校低学年だった頃に、カブスカウトで作ってきたファイヤースターター。

新聞紙を丸めて、溶かした蝋で固めたもの。
他に利用できる素材として、木工作業で出る「おがくず」が上げられていたりする。
だが、このスターターが今でも我が家のキャンプ用品ボックスに存在するという事は、使用されたことがないという事。
このようなものを準備して携帯せず、現地で枝を集めて使うので事足りるのだ。

野外でのサバイバル・スキルとしては、その場で素材を調達するのは理にかなってはいる。
ちなみに、火種そのものも、木を擦って摩擦で火を起こす方法なども練習している。
通常のキャンプでは、マッチ等を必ず携帯はするけれど、サバイバル知識として、ね。

(防水仕様のマッチ等もあるけれど・・)

(↑マグネシウムを擦ってスパークさせて火を起こすコレが便利。)
乾燥機のLintを利用という発想を知って思う、女子と男子の違い。
「おじいさんは山に芝刈りに、おばあさんは川に洗濯に」なんて話もあるが、女性でもLintや卵パックやカップケーキカップや・・・等を利用する案など思いつきもしない私は、さしずめ、川に洗濯に行ってもボーっと洗濯してるだけのおばあさん、ってところでしょうか?
本日のピンズは、燃える火の形、いや、カナダのメイプルリーフのピン。
BGM「プールモールに火をつけて」byARB
♪プカプカ火をつけて