
ドライブウェイに車を停め、トランクから荷物を降ろして家に入り、しばらくしてトランクが開けっ放しなのに気がついて閉めに出た。
と、スルスルと長いものが私の車の下に潜り込もうとしている。
えっ?デカい(長い)・・・ヘビ。
今までも自宅の庭にヘビには出会っているけれど、こんなに大きい、1m近くあるのは始めて。
大きさに圧倒され、これは記録をしておかねばとカメラを取りに戻る。
その間にヘビは私の車の下を横断して、我が家と隣家の間の排水溝に沿ったフェンス辺りをスルスルと蛇行。
あっ、蛇ゆえに蛇行なわけね。

カメラを持って近づいてみると、尻尾を震わせてカラカラカラという音を立てた。
それって、もしかしてこの蛇、ガラガラ蛇?
そうなら毒を持った危ない種類。
しかし、動きが速くないので、距離を保っていればそう恐くもない。
私がカメラを持ってバタバタしているので出てきた夫が隣でググルと、どうも見た目もガラガラ蛇に似ている。
どうするよ~。
こんなのが庭にいると危ないじゃん。
その時思い出したのは、オースティンに引っ越して間もない頃、初めて毒蛇の赤ちゃんを見たときのこと。
朝、スクールバスのバス停でバスを待っていると、小さな蛇がのそのそと車道に出てきた。
それを見た一人の母親が「これを逃すと育って戻ってきて、私らの子供たちを危険に晒す事になる」と、即自宅からスコップを持ち出して一撃。
ヘビ真っ二つ。
ああ、テキサスって、こんなことが出来ないと生きていかれないような土地なんだ~と非常に印象深い出来事だった。
で、今日のデカいヘビの処遇はというと・・・
夫と、夫が呼んできた隣家のご主人、男性2人はヘビの行方を追いながら、
「あれ、かまれたら危ない種類?」
「多分。処置しないと死に至る毒。」
「捕獲してみる?いや殺すんじゃなくて捕獲して飼うとか・・・」
「いや~自然のままでいいんじゃないの。」
「ああ、暑いんだよ。涼しい日陰を求めて動いていたんじゃない?」
と、の~んびり、ヘビが我が家の納屋の下にするりと隠れてしまうのを見送る。
この対処の違いはなんだろう。
子供を守るためには、母は強しという例だろうか?
とりあえずは、ヘビを真っ二つに出来なくても、テキサスで生きていくことはできる。
ただし、どこにヘビがいるかもわからないと注意は怠れないけれどもね。
本日のピンズは、アトランタのジョージア水族館のピン。
ヘビは水族館じゃなくて、動物園、か。
↓尻尾を振って音をだしたので、カメラをビデオに切り替えて音を録ろうと試みたけれど、待っているとやってくれなくて「カラカラカラ」は録画できず。
なのでBGMはトニオKの曲「食物連鎖」を入れてみました。
その後、ヘビに詳しい方に写真を見せたら、どうやらこれはガラガラヘビではなく、ラットスネークとの事。
何の種であれ、ヘビに出会うのは、ノー・サンキュー。