
息子の高校バンド、今日からコンテスト月間に入る。
今日はその第1戦。
息子にとっては、初めてのマーチング大会参加である。
大会はまる1日行われる。
出番が遅い息子たちではあるが、出番の4時間前には学校に集合しリハーサルしたのちに会場入り。
大会は、バンドの規模(人数)によって部門分けされており、息子たちは人数が多い「AAAAクラス」での参加となる。
私は4Aクラスの開始時間に合わせて、会場に到着。
観客席から、バンドがスタンバイしているピット・エリアが見える。

いよいよ出番となり、ピットからマーチ・イン。

アメフトの試合で毎週少しづつムーブメントを増やしていき、集大成としてまとめたものが、今日のようなコンテストで披露される。

といっても息子たちのバンド、まだ全てが完成されておらず、この後も手直しや追加がされていくらしい。
先生たちも「毎年、今の段階で賞を取ることは稀」と言っていたらしく、どうやら今日の位置づけは、今後のコンテストの場慣れ的なものなのかも。

こういうマーチングのコンテストは、3年前にチラッと見たことがある。

しかし、その時と今日とで、見方が全然異なる。

息子が参加しているからというのもあるけれど、それより大きいのは、息子が参加してみて、いかに多くの時間が費やされているかを知ったことだろう。

毎日毎日夜明け前から登校し朝練。
暗くなるまでの放課後練。
毎週のアメフト試合。
正直「なんでバンドごときにそれだけの時間を取られなきゃいけないのか」と<私は>つくづく思ってきた。

それだけ練習を重ね、みんなで一つの美しいパフォーマンスを作り上げていく。
そういった、ここに来るまでの過程を知ると、見方が変わるのも当然。

身内である息子たちのバンドはもちろんだが、他の学校のバンドも、「この子たちもみんな同じように汗を流して切磋琢磨してきたんだろうな」と思うと、胸が熱くなる。

なんだか、どのバンドにも感動。

それに、どのバンドもそれぞれに味があり、趣向が凝らされ、見ていて面白い。

中でも特に目立ったのは、昨年のこのコンテスト1位、ディフェンディング・チャンピオンのR校。
スクールカラーがアレンジされたユニフォームが定番な中、スクールマスコットのドラゴンを施し丈が長いユニークなユニフォーム。
フィールドからゆっくりと凍傷する、ドラム・メイジャーの登壇の仕方。
観客席の父母たちの声援盛り上げ。

なんだか堂々とした貫禄。
なるほど・・・
この昨年チャンピオンR校のトリ演目が終わったあと、開催ホスト校のエキシビションが行われ表彰式で、息子たちは表彰式まで会場にいるのだが、私はここで先に会場を離れた。
結局息子たちは、4A部門の3位に収まり、全部門を総合した中から選ばれる「ベスト・ミュージカル・パフォーマンス賞」を受賞した。
4A部門1位は・・・
やっぱりというか、貫禄のR校が連続受賞。
うん、納得だな。
1位の学校も入賞しなかった学校も、参加した全ての高校生たちの青春の1ページを見たような1日だった。
本日のピンズは、「本日のTシャツ」に戻って、このマーチング大会の記念Tシャツ。
バックプリントは、参加校名が並んでいる。