
我が家のキッチンの隅に、ミニチュアの冷蔵庫が飾られている。
50年代の流線型ラインと淡いピンクが、レトロな冷蔵庫。
もちろん冷蔵庫機能はない。

昔、友人のYさんと一緒にこれを買った。
私がピンクで、Yさんはミントブルー。
「でも、これってどうするの?飾り?」
「あなたなら何を入れる?」
そんな話をしているとき、誰かが言った。
「僕なら愛を凍らせて入れておくかな。」
私は即ピンと来なかったが、ユーミン・ファンの人たちには「うまいっ!」とウケた。
♪恋がシャーベットみたいなら良いのに
♪会えない時は凍らせておけるわ
「オールマイティ」byユーミン
(ちなみに、アンサーソングと言うわけではないのだろうけれど、後に竹内まりやは「家に帰ろう」で、
♪冷蔵庫の中で凍りかけた愛を 温めなおしたいのに
と歌っている。)
そんな、昔の、ミニチュア冷蔵にまつわる話を思い出したのは、歌詞の引用に「ウマい!」と思わずヒザをたたきたくなる事があったから。
近所で、今年はハチが多くてかなわないという話題になり、その対策として「これが効いた」とトラップを紹介された方がいた。
容器にえさを入れてハチをおびきよせ、釣られて入ったハチが出てはこれない構造になっている。
これを「ハチのホテル・カリフォルニアよ」と説明。
あっ!うまいっ!
イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」を知らない人は「ホテルだから集まって滞在するんでしょ?」と理解するのだろうけれど、知っている人ならわかる。
この曲の歌詞、
♪You can checkout any time you like,
♪But you can never leave
<BGM「ホテル・カリフォルニア」イーグルス>
つまり、「いつでもお好きな時にチェックアウトできますが、決して去ることはできません」と、一度入ってしまった蜂は出られないという事を、「ホテル・カリフォルニア」の一言で表している訳だ。
「座布団1枚!」といいたくなるところ。
出られないホテルといえば、ユーミンは「時のないホテル」で、
♪ひげを抜かれたお客はみんな
♪決してここを出てはいけない
と歌っている。
この歌では、夕べ愛し合った紳士(スパイ)が
♪蜂の巣になり広場に死す
とも歌われている。
冷蔵庫を歌ったユーミン、ホテルと蜂でもつながったわ・・・
本日のピンズは、愛よりも冷蔵庫に入れておきたいビール、アサヒの生搾りビールの缶バッジ。