
本日のTシャツは、昨日に続き、ボーイスカウト・キャンプ「キャンプ・アレキサンダー」の記念Tシャツの別バージョン。
ボーイスカウト隊の毎年恒例サマー・キャンプ。
今年は暑いテキサスを抜け出し、コロラドへ。
夜は涼しくなるので、防寒の用意も必要とは聞かされていたのだけれど、直前になって「高地がダメな人いないよね?」と。
えっ!私、子供の頃から高山病起こしてたけど・・・。大丈夫か?
オースティンから途中1泊しながら長距離ドライブでコロラドへ。
GPSに表示される標高があがっていく。
オーステインの我が家の標高は約230m。
コロラドのキャンプ地の標高は約2600mになる。

キャンプ場に到着しても、特に体調が悪くはないのでとりあえずクリア。
と思いきや、キャンプ場内で丘を登って気が付く。
ちょっと登るだけで心臓バクバクで息がきれる。
キツい~。
なるほど、こういう環境で「高地トレーニング」すると効果があるわけだわ。(マラソン選手もここと同じ標高でトレーニングしている。)
スタッフからは、「とにかく水をたくさん飲む事」とアドバイス。1日に4リットルくらい飲め、と。
キャンプ中、高山病対策で水ボトルは必ず携帯する。

汗をかかなくても水分が体から奪われていくとかで、確かに口の中が異様に乾くし、唇が乾くのでリップクリームも必須。
さて、スカウトたちのキャンプのメインは、メリット・バッジを取得するクラス。
今回のキャンプ場でも、アウトドアや自然の中で学ぶのに適したクラスがいくつも開講される。
例えば↓ロック・クライミングなどなど・・・

息子は今回「ショットガン射撃」「カヌー」「キャンプ」のクラスを受講。

せっかくキャンプ場に来ているので、知識を学ぶクラスよりアウトドア・スポーツを楽しみながらバッジを取得する方が良いでしょ。
バッジが取得を目指すクラス外でも、自由時間にアウトドア・スポーツを楽しめるようになっている。

(自由時間にアーチェリーをしたり、ね。)
さて、ショットガンは今回の息子の第1希望。
昨年までのキャンプでは、年齢制限でダメだったのが、ようやく今年は制限をクリア。

初日にガンの取り扱いの安全について学び、2日目から実射開始。

ショットガン射撃は、動くターゲットを狙う。
25発撃ったうちの12発以上命中というスコアを2回出せば、メリットバッジ取得。
射撃クラス毎日1枠だけでは難しいという事なので、息子は毎日2枠を射撃に使って、何とかクリア。
時間があればガンガン撃ちたいのかと思ったけれど、そうでもなさそうなので何でだろうと思ったのだけれど・・・
子供達のクラスとは別に、引率の大人リーダーの射撃コンテストがあり、私も参加してみてわかった。
コンテストは、1人5発を撃ち、トップ3人が決勝に進むという形式。
私はもちろんコンテストに参加するというより、体験参加。
想像しただけではわからない、体験してわかることを実感。それは銃の重さ。
銃を構えると、前の方を支える腕が・・・重さにクラクラ。

(↑写真の女性は同じ隊のGさん。このキャンプ全体でも男だらけなのだけど、リーダー・シュートアウトに参加した女性も彼女と私だけ。カモフラージュのTシャツで現れたGさん、とってもキュートで、射撃男達の視線を釘付け。Gさんも私と同じく初心者で5発中命中は1発。でも彼女は男達のハートを全部撃ちぬいたわよ~。)
私の人生初のショットガン射撃1発目は・・・みごと命中!
うわっ、まぐれ当たり。
ギャラリーもどよめいたけど、私本人もびっくり。
しかし、それ以降は、とにかく重いのでさっさと終わらせたい気持ちばかりが走り、残りの4発外れで終了。
ふ~ん、銃を撃つのも腕の力が要るのね~、と実感できただけでも体験してよかったかな。
もうひとつ、このキャンプで「想像では平気だろうと思っても体験してみないとわからない」と実感したのが「傾斜」。
キャンプ場にはちゃんとテントが用意されていて、どれもちゃんと板張りの床になっている。
このテントは、一つで最大3名が使用。
ウチの隊に割り振られた数では足りないので、大人たちは持参した隊のテントを使うことにした。

(↑緑のがキャンプ場テントで、青いのが持込した隊のテント)
フラットな場所がないので、「このくらいの傾斜なら大丈夫だろう」と設置したのだけれど・・・
初日、足が下りになる形で寝袋をセッティング。
かなりなだらかな傾斜のはずなのに、マットの上で寝袋がすべる。
なかなか寝付かれず、朝には傾斜の下の方で亀のように丸まって目がさめた。
翌日、90度動かし、体の横の方向に傾斜が下る形にセッティング。
やはり、どうしても傾斜下側の筋肉が、無意識にも滑り落ちるのを防ごうと力を入れるらしく寝られない。
結局、最終日に別の隊が早めに去ったので空いたテントを使うまで、どれだけ寝られたか疑問。
キャンプ場のフラットな床のテントで横になって、「ああ、床が平らってこんなに幸せ~!」と実感。
今回のキャンプで体験して実感した最大の教訓はこれ。
「小さな傾斜でも侮るな」
キャンプの話は明日に続く・・・

BGM「The Man Who Can't Be Moved」by The Script
♪Gonna camp in my sleeping bag, I'm not gonna move
この曲、キャンプ場をあとにしてオースティンに向かう車の中でラジオで流れた。
「寝袋でキャンプ」という歌詞がタイムリー!とボリュームを上げて聴いてみた。
なるほど。
キャンプの歌ではなくて、彼女に振られて「でも気持ちが変わって戻ってきてくれるかも」という淡い期待で「もし彼女がもどりたかったら、僕らが始めて合ったこの場所に来るはず。だから僕は寝袋持参でずっとここにいる。」という、いわば失恋キャンプの唄。