
2ヶ月前の2月20日、息子はテキサス大学で開催のボーイスカウト・メリットバッジ大学 で「彫刻」のクラスを受講した 。
ラクロスのチームメイトのJ君も同じクラスを受けていた。
J君は息子とは異なる隊に所属していて、彼はこのクラスを受講したという開催者からの通知だけで承認され、バッジを獲得。
つまりJ君は2時間のクラスを受けただけで後は何もしなくてバッジ 獲得。
息子の隊は、受講したという通知を受けても関係なく、クラスを取ったノートや作品を持参しカウンセラーと呼ばれる担当者に合い承認を得られるとカードに署名が貰え、そのカードを隊のリーダーに渡してようやく終了となる。
受講したクラスではカバーされなかった課題があるので追加で家で作品を作ったあと、担当者(プロのアーティスト)にアポイントを取ったが、担当者現れず。(何の連絡もなくすっぽかされた。フォローもなし。)
隊のリーダーがそれを知ってアポイントを取り直してくれてようやく作品を見せたが、OKが貰えず。
「もっと大きなもの、頭とか、をもう一つ作ってみて。」と。
正直、マジかよ~と思ったのは私。
他の隊なら、受講しただけでOKなのに、追加で課題をこなして、担当者に合うのにもスムーズに行かず、更に追加の要求がされるのか、ウチの隊。
そういうわけで、にわか彫刻家となる息子。

特に作りたいものも無いし、「頭とか」と言われたので、頭でいいや、と作成したのが、これ。

で、これを担当者に見せなければならないのだけれど、前回アポイントをすっぱかされているし、気分が重くなる。
そんなところに、隊の年長スカウトのための特別ミーティングに彼女が出席するのがわかった。
そのミーティングでならつかまえられる!と、ラクロスの練習終了後直行すればちょうどミーティングが終わる頃だと計算して「頭」を持ってGO!
別のミーティングに集まっていたスカウトたちが、息子が持ってきた「作品」を目にしてコメントする。
「それ、自画像?」
「これ、ハロウィーンの飾りに使えるじゃん。」
次々に合うスカウトたちとその親たちが、この2つのコメントを繰り返すので笑える。
(実際に、このような手や顔が地面から出ているようなハロウィーン・デコレーションが出回っているのだ。)

待つこと30分。
ミーティングはまだ続いているのだけど、用があるのでと一足先に出てきた担当者に「見て~!」と「頭」を差し出す。
「え~!すごいじゃない!この間見たものよりずっと良い物作れたじゃない。良い物作ったという達成感があるでしょ?おめでとう、バッジは合格。」と息子を笑顔で称えたあと、
「これ、自画像?ハロウィーンで使えそうね。」
う~ん、ティーンの子供達、その親達、そしてプロのアーティストまで、誰もが同じコメントだわ。
「これ、乾いたら私の工房で焼いてあげられる」と言われたのだけれど、作ってから「中を空洞にすればよかった」と気がついた息子、時すでに遅し。
この頭、中が空洞でないので、完全に乾くのにかなりの月日がかかるらしい。
完全に乾く前に焼くと、割れてしまうのだそう。
どうするよ。
これ、このまま放置して乾くの待つのか?
さて、本日のピンズは、ハロウィーン・デコレーションを彷彿とさせる手の彫刻から連想して、COACCCの「困っている人に手を差し伸べよう」という、手が描かれたピン。
COACCCは、City of Austin Combined Charities Campaignの略。
なにはともあれ、クラス受講から2ヶ月、ようやく「彫刻」のメリット・バッジ終了~。