
ハリケーン「アイク」がガルベストンに上陸し、ヒューストンを通過。

オースティンではほとんど影響がなく、やや強めの風は吹いているものの、雨すら降らない模様。
避難勧告の出た地域の人々は、親戚や友人宅、あるいはホテルに滞在できる人々は自力で避難する。
行き先のない人々でマイカーで避難する人々はそういう人たち用の避難先に誘導され、そして、州の用意した避難バスで来た人たちは、バス毎に誘導される。
これは、カトリーナの避難の際に、バスで避難した家族が、バラバラの行き先の分散してしまい、大きな混乱を生んだことから学んで行われた方法。
複数のオーステインの学校の体育館は、こういったバスでの避難者受け入れ先になった。
受け入れを仕切る赤十字は、安全は場所を供給するのが目的で、「エアコンのある施設、清潔なトイレ、ほとんどはシャワー施設もあり。水と食べ物は供給しますが、寝具等は個人で用意してください」と告知はしていた。
だが、乗り合いバスで来る人々である。家から荷物を積んでGOではないわけで、持てる荷物は限られているであろう。
到着後「与えられたのは床面積のみ。簡易ベッドもない!」と不満が出る。
学区内に受け入れ非難所が設けられた我が家には、学区やボーイスカウトから「寝袋やキャンプ用マットが早急に必要。寄付してください。」「バスタオルの寄付受付中」というメールが送られてくる。
ニュースでは供給される食べ物が少ないとの不満、水も足りないといった不満が出ている。
快適でない事は容易に想像が出来る。
ただ赤十字にしても、6000人の人々が押し寄せ、場所を割り振り、食事を用意するのは簡単な作業ではないはず。
どちらの側も、大変なのだ。
もし、自分が避難する事が起ったら、できるだけ自分で必要な物は用意して行かなきゃいけない、と覚えておくことにしよう。
そして、ガルベストン周辺で避難勧告を無視して自宅に残る選択をしながら、実際に暴風雨に見舞われてしまって110番で「助けて~」と言って来た人々が100人以上いたとか。ハリケーンの真っ最中に消防や警察がそういう人々を助けに出動せねばならなかった。
勧告を無視して、人に迷惑をかけるのはいかがなものか。これも、自分が勧告を受ける側になった時に思い出せるようにしておこう。
あと、報道について感じたこと。
集団非難のバスに、新聞記者の女性がもぐりこんでバスや、避難先での写真などをニュースレポートして送っていたのを、赤十字がこの女性の所属新聞社に連絡後、退去を命じた。
現場のレポートはありがたいかもしれないが、これはやりすぎ。
受け入れ側は、大勢の人々の安全確保に働いているのに、「私ひとりくらいまぎれてもいいでしょ」ではないでしょ~。
(赤十字側は、避難者達のプライバシー保護のためにも退去を命じた)
もうひとつメディアでなんだかなあ~な印象だったのが、某24時間ニュース局。
ニュアンスが「どれだけ被害がひどいか」を報道したいような、言い方は悪いだろうけどウキウキしたような印象を受ける。
同時間に放送されていた地元ニュースが、予想より波が押し寄せなかった事や、その理由、周辺地区の被害状況や今後の注意点などを落ち着いて放送しているのと比べると、「ショー」に思えてしまう。
と、とりとめもなく「アイク」上陸の雑感。
本日のTシャツは、今回の避難はカトリーナの際と違い、事前に計画できた避難。
着の身着のままで避難というのではない・・・という事で、このシャツのように走る必要はなし。の、なぜか裸?のランナーのイラストのTシャツ。
これは確か、三井市民駅伝大会のものだったと思う。その大会でボランティアをしたあと遊びにきてくれたMさんからいただいたもの。