
アメリカ大統領選挙の予備選は、昨日いよいよここテキサスの投票日を迎えた。
大票田のテキサスとオハイオ、ここで負けるとクリントンはもう先はない。
オバマ側は、ここで一気に勝って候補選びにケリをつけたいところ。
ウチの近辺住人の投票場所は近くの中学校。
そこに向かう沿道に、オバマサポーターたちがプラカードをかかげて通過する車に最後の駄目押しをしている。選挙応援活動は今回が初めてかもなあ~と見える若者たちだった。
やっぱり今回の選挙は「あつく」なっているなあ~と感じる。
予備選では2種の投票形式がある。投票権を持つ住人みんなが投票参加できるプライマリーと、各政党を支持する人のみが参加できるコーカス (支持政党が決まっていない人は選挙時にどの政党側で投票するか選んで参加できる)。
普通州によってこのどちらかの形式で投票するかになるのだが、テキサス(民主党)はこの両方が実施された。
つまり投票権を持つ1人がプライマリーで1票、コーカスでまた1票、同じ候補者に2回投票が可能。
このコーカス、党内投票なので実施形式が異なる。
プライマリー投票が終わった後の時間にコーカスが行われる。投票したい人はまた会場に足を運ばねばならない。
会場は投票用紙やマシンがあって投票というのでなく、候補者の列が作られ、投票したい候補者側の列に並んで待つ。投票場所はどこに住んでいるかで割り振られるので、ご近所の知った顔が、誰が誰に投票したかわかってしまうのだ。
投票の列ができたところで投票手続き開始・・・という事で、自分が投票し終えるのに2時間近くかかったりした。
ある投票所では、この投票数が真っ二つの同数に分かれた。この投票所に'割り振られた議員数は27。
この議員数を投票結果の%で割って割り振るわけだが、奇数を半分はわりきれない。
こういう際にはどうするか。既にルールで決められているらしい。
それは・・・・「コインに訊け」。
コインを投げて「裏」「表」ど~ちだ?で決めるのだそうだ。結局この投票所では半々の投票結果でありながらオバマ氏がコインで勝ち、割り振りをオバマ24クリントン23という結果。
(この議員数を先に2025獲得した方 が民主党からの候補になれる)
へ~!大騒ぎしている大統領選挙だけど、投票の裾野って「おらが村」の寄り合い投票みたい~、と感じてしまった。
今接線状態だから、もしまんがいち1議員数差でオバマが勝ったりしたら、このコインがアメリカ大統領を決めた、なんてことになったりするのか?

ともあれ、ロードアイランド、オハイオ、テキサスで買ったクリントンはがけっぷちからぎりぎりまだ落ちずに済んで選挙戦続行を表明。
テキサスでのクリントン勝利の鍵は、メキシコ系移民。クリントン陣営はサポーターの多いヒスパニックが多く住むメキシコ国境沿い地域での活動に力をいれたのがうまくはたらいたようだ。
という訳で、本日のTシャツはメヒコ・パワーで、92年のニューヨークシティ・マラソンでメキシコのランナーとTシャツ交換して手に入れた「NYCマラソン・メキシコチーム」Tシャツ。
人種のるつぼなアメリカ。メキシコに隣接しているテキサスは特にヒスパニック系人口が多いから、アピールは欠かせない。昨日のクリントンは「メヒコを制してテキサス勝利」とでもいうところだろうか。