テキサス大学 自然科学T | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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子供の小学校の「サイエンス・フェア」。
これは、理科の自由研究を行い発表するもので、4年生と5年生は必須課題。
この学内のフェアで審査がまず行われ、入賞者は市のサイエンス・フェアに学校代表で参加できる。
が、5年生にはそれよりも、この課題が今期の通知表評価の重要なポイントとなる。
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息子は、友人2人と共に3人のグループで一つの研究を行ってきた。
1月18日にも書いたが、スムーズの研究が進んだわけではない。
やたら時間がかかる観測期間が終わって結論をまとめる段階で、ありえないデータになっている事に気が付く。
子供たちパニック。
「これでは入賞できないじゃないか~。。。」
「通知表の評価が~。。。」
「先生をあっと驚かせられない~。。。」
絶望で目が涙ぐんでいたりする。
なんだか遊びながら(というか集まっても遊びの時間の方が長くなかったかあ~?)やってたわりには、入賞狙ってたの~?

データ的に入賞はないかもしれないけど、理科の通知表の方は、データより、問題提議をし、仮説を立て、既に世に出回っている資料を集め、研究観測し、結果を導き・・・という必要項目がきちんとおさえられている事の方が重要なはず。(この過程を理科の授業で学習している)
「観測の結果は実験によって違ってもおかしくないよ。そこからどう結論するか、何かおかしいならなぜそうなったかを考えれば、先生はちゃんと見てくれるから」などと、なんとか研究を完成させるのに子供たちをなだめ激励し、こちらも胃が痛くなる。

特に一番入賞を狙っていたらしい涙目のA君が「こんなありえないデータじゃあ完成させても意味がない」と絶望のどん底で動けない状態なので、「よし、それを覆せばいいのよね」と、それが本当に「絶対ありえない事ではない」と言える証拠を何かをネットで探してみる。私も必死よ~。

そして見つかったのが、息子らと同じ研究を過去にやった子の研究結果の載ったサイト。
その子の結果に、「**が**しはじめた」と、息子達が「ありえない」と嘆く現象が起った事が記載されていた。しかもその子は、その研究で1位を獲得していた。

「A君、ちょっとコレ見てみて」とそれを見せると、A君、目が「はっ!」と輝き「この子はこれで1位になったの?気分がよくなってきた」と研究まとめを再開。
よかった~、なんとか完成はできそうだ~。

その後、A君のお母さんがお迎えに来られた時には、A君は「ママ!コレと同じ研究で1位になった子がいるんだよ!僕たちのもすごいよ~。ああ、すげ~良い気分。学内で勝ったら市のフェアには別の研究を出さなきゃいかないのかなあ~」
・・・っって、他の子が「同じテーマ」で勝ったからって、あなたも勝つという訳ではないし、さっきまでは「お先真っ暗がけっぷち」状態に陥っていたのに、入賞できる気でいるのか。。。

なんだか単純でかわいいというか、とにかく、子供たち(特にA君)すっかりやる気を取り戻し、完成後も手直しやプレゼンの練習に集まり、がんばった。
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フェア会場に展示をし終わって、すでに「祝」気分?

プレゼンは、既に理科の授業の時間内で順番に済ませられていて、フェア当日は子供たちや親たちが展示された研究を見て周るだけ。
今年の課題は、なぜか「コーラ」などの飲み物を使ったものが多かった印象を持った。「メントスで爆発するのはコーラだけか?」などと他の飲み物でも実験した楽しいものがあったり、「どの飲み物が一番虫歯になるか?」とコーラやゲータレードにカルシウム塊を浸して変化を観測したもの(これは入賞した)があったり。

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とにかく、笑いながら、絶望に陥りながら、ケンカになりながら・・・3人で研究を完成できた事に、私もほっと一安心。
親のヘルプも認められているが、子供たち自力で全部やりとげた。
「グループでやると大変だよ~。来年は一人でやる。」と言っている息子だが、なんだかまた来年も共同研究してそうな気が、・・・する。

本日のTシャツはサイエンス・フェア記念、サイエンスつながりでテキサス大学オースティン校の「自然科学カレッジ」のTシャツ。