これで最終回!のかんぴょう剥き
1回目からお付き合いの方ありがとうございます
初めましての方はぜひこちらから
前回 かんぴょう剥き・その⑧(忘れちゃいけない実の収穫の回) で
ユウガオの実(地元では『ふくべ』と呼びます)を収穫して
終了かと思いきや
かんぴょう剥きが終わったふくべ(夕顔の実)達
剥いたものは干して「干瓢(その名の通り『干した瓢』)」になりましたが
ユウガオの実は同じウリ科のメロンと同じように
中心部にタネやワタがあります
その部分を避けて剥いていくと
この部分はかんぴょうにはならないので
今のところ廃棄しています
最盛期マルモ農園では一人100個×4台の剥き機を使うので
一日約400個分のワタが廃棄されます
このお方たちの行方は・・・
麦の収穫が終わったこの畑にて
最後にトラクターで
撹拌させて畑の肥料となります
こうしてふくべ(夕顔の実)は土に帰るのです
ふかふかの土が出来上がり~
今はこうして畑の肥料として使う事しかできませんが
このワタの部分を利用できないかと研究は進んでいます
かんぴょうベーグル
これにて
かんぴょう剥き
完
なんだかんだいって
9回も続いちゃいました
かんぴょうって
剥いて
干す
だけだと思っていましたが
これが全然
途中にたくさんの人の手が入るのです
しかも
かんぴょう剥きをする夕顔(ふくべ)の
大きさは約7キロから8キロ
この実を剥いて干してかんぴょうになるのは
わずか3%!!
かんぴょうって
お寿司屋さんでお魚よりも安いイメージだけど
めちゃくちゃ貴重な食材なんですよ
去年ラジオの取材でその話をしたら
3大高級乾物は
あわび、フカヒレ、かんぴょう!!って言われました
かんぴょう剥きに携わった人は皆
かんぴょう巻き食べるとき拝みたくなる
と思うくらい
苦労が多いのです
かんぴょうに出会った時には
そんなかんぴょう農家たちの
丹精込めて作っていることを
思い出してくださいね
今までよりちょっぴり
栃木県からの愛を
感じてくださいね
(2012年7月18日記事。2024年6月加筆修正)
≪シリーズで読む≫
かんぴょう剥きその①・剥きの回
かんぴょう剥きその②・くちとりの回
かんぴょうも栃木が生産量日本一
まだまだ知らないかんぴょうワールドお届けします
◆かんぴょう問屋マルモってどんな会社?◆
かんぴょうの製造卸販売の他
数年前からゆうがお・しいたけ栽培も始め
農家としても活動中