今週、孫(娘の子ども)が手術を受けました。多指症という先天異常があったのです。最初は娘もかなりショックだったに違いありませんが、早くから今の病院に通院し、症例も多く手術としてもかなり確立された技術ということを知って不安は少なくなったと思います。
手術としては、特に問題はなく、術後写真も見せてもらったようで(今はギブスでぐるぐる巻きにされているのでどうなっているかわかりませんが)とりあえず、第1段階のハードルを越えたという感じです。
孫の場合、左の親指が2本なのですが、それを聞いて、不謹慎にも、「そのままにしておけばファゴットの演奏にはすごく向いてる!」と思ってしまいました。ファゴットの左親指のキーはたくさんあるので、オクターブキーとウィスパーキーを同時におさえたり、低い方のキーとウィスパーキーを同時に押えられたり、結構便利に違いありません。
でも、残念ながら、もともとは1本の親指が何かの刺激で別々の指として形状的に発達したものなので、全く別々の動きができるわけではなく、そんなにうまくはいかないのです。外側の指の内側や内側の指の外側の筋肉や神経組織は未成熟なものらしいです。そんなわけで、手術も単に一つの指を切除するのではなく、両方の指の機能の発達している部分をつなぎ合わせて1本にするという結構面倒なことをするので、今後の機能回復の様子をモニターしていかなければなりません。
指の機能発達や麻酔への耐力などを考慮して、おおむね1歳、体重10Kgくらいを目安に手術を実施するようですが、小ぶりなCaprice一族の一員ですから、体重はなかなか増えずやきもきしたものですが、娘の育休明けが近づいているので、若干体重は不足でも手術をやってくれることになりました。
多指症といえば、豊臣秀吉がやはり指が6本あったと聞いています。昔は現代のように手術はできないので、そのまま成長したわけですが、形態が人と違っているということで、子どものころには、激しい差別を受けたに違いありません。そんな中で、人とうまく立ち回る方法を彼なりに一所懸命考えて生き抜いてきた結果が天下人への道だったに違いありません。
生まれながらにして障害を持った子どもは、普通の人より多くの試練を乗り越えなければならないように、神に選ばれたのだそうです。
同じ病室には、心臓の先天異常の手術を受ける3カ月の赤ちゃんなどがいて、娘は「大変そう~」と目を丸くしています。現代の医療技術のおかげで、選ばれた子どもたちのハードルの多くは低くなっているようです。
そんな子どもを持ったお母さんたち、希望を持てるようにエールをおくります。また、選ばれた子どもたちがより多くの愛に支えられることを祈りたいと思います。