if you 第30話 | BIGBANG ジヨン中心の何でもありの妄想日記*..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .

BIGBANG ジヨン中心の何でもありの妄想日記*..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .

妄想小説あり、イラストあり、日常あり、ダイエットありの、何でもありの何でも日記っ♪(´ε` )

楽しみましょう*\(^o^)/*

おそらく、ほぼ小説w



こにゃにゃちわーー( ˊ̱˂˃ˋ̱ )

あいも変わらずお久しぶりでございますグラサン

私も元気にしておりましたよ(* 'ω')ノ←え?誰も聞いてない??∑(゚Д゚)


いやぁ〜でも、なんやかんやでありがたい事に忙しくさせてもらってますわぁ〜(`∀´)←何キャラだよwww

あ!!!そして!!!
忘れてはいけない今月はファンミがあーるじゃありませんかぁ!!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

やっと、やっと、やーーっと
ジヨンさんに会える♡♡♡♡♡

待ってたわよ…ジヨンさん酔っ払い
一緒に楽しみましょう…ちゅージヨンさん逃げて!よからぬ輩が会場に進入してます!!!

よからぬ輩って失礼な!!!
私はジヨンさんとジヨンさんの体をこよなく愛する
いたって普通のジヨンペンよ(o◞ิ‿◟ิo)←なんかおかしい事言ってるぞwww


まぁまぁ、と言うわけで。←どう言う訳だw

やっと続きが書けました✌︎('ω'✌︎ )

if youもあと少しでひと段落つきそうなので、もう暫くお付き合いして下さると嬉しいです٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

次のお話しもやんわりと浮かんでおりますので、そちらもお付き合い頂けると幸いです(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)←結局、とことん付き合わせる気やなwww

















温かいぬくもりが俺の体を包み込んでいる。
懐かしい香りが、鼻をくすぐる。

「……なんでっ…そんな瞳してるの…?」

そう問いかける声に俺は体を震わせた。

そんな筈はない。
ここに彼女がいる筈なんてない。
俺は都合のいい夢をみている。
そう思いながら、夢の中の俺は彼女のその細い腰に腕を回した。
久しぶりに見る彼女の夢はやけにリアルで真っ暗な深海の中を漂う俺の意識を海面へと引き上げていく。

「…ジヨン…ごめんね」

このみはソファに座る俺の前に膝をつき、俺の瞳をじっと見つめた。俺はこのみの瞳を見つめ返しゆっくりと右手を伸ばせば、指先にこのみの頬が触れる。
その瞬間、俺の瞳から一筋の涙が静かに流れ落ちた。

モノクロの世界。
冷めた陽射し。
重すぎる夜空。

このみを傷つけた俺への罰だと思えば、いつだって我慢できた。それでも今、このみのぬくもりに触れて俺の心に小さな火が灯るのを感じて、じわじわと胸の奥が熱くなる。

「夢の中なら…会えるんだな」

そう言った俺の両頬をこのみは手のひらで優しく包み、その涙で濡れている瞳に俺を映した。

「ジヨン、私を見て…ここにちゃんといる。夢なんかじゃないから…」

俺はそう言って目の前で大粒の涙を流すこのみの姿を見つめた。

「…夢じゃ…ない?」

俺は頬を包み込んでいるこのみの手に自分の手を重ねその温かさに瞼を閉じた。そして、ゆっくりと瞳を開けてもう一度、目の前のこのみを自分の瞳に映した。

世界中に色がつき
陽だまりは心地よくて
透き通った夜空。

俺の世界にまた、色が蘇る。
夢じゃない。確かにこのみはここにいる。
そう思ったと同時に俺の胸が轟き肋骨の内側が疼き始めた。
俺は重ねた手でこのみの手を握りゆっくりと口元に持って行くと静かに手のひらに唇を押し当てた。
情熱で揺れる心臓の音を感じながら、俺の心はこんなにもこのみを求めていたんだと実感する。だけど、それと同時に俺が傷つけボロボロにしてしまった、このみの心を思い出し俺はそっと握っていた手を解いてこのみから体を離した。

「…ごめん…こんな事、許されない」

「…そう、だね…私が軽率だった」

何でこのみが謝る?
俺がそう言おうとした時、このみは唇を強く噛み必死に溢れてくる涙を止めようとしていた。

「…勝手な事ばっかり言ってごめんね」

このみはそう言いながら、堪えきれずに頬へと流れ落ちる涙を自身の手のひらで拭い言葉を並べた。
俺は並べられた言葉の意味がさっぱり理解できなくて眉間にしわをよせてこのみを見つめていた。

「…っ…ごめんなさい」

俺は立ち上がりその場から立ち去ろうとするこのみの腕を強く握り引き止めた。
引き止めたところで、どうするべきなのか…何を言えばいいのか…わからなかった。
だけど、今、このみを行かせてしまったら、もう二度とこのみに会えないような気がして、強く握ったその手を俺は離せないでいた。
そんな俺の行動にこのみは驚いた表情を見せ一瞬だけ止まったこの時間の中にその身を置いていた。

「謝るのは…許されないのは俺だろ?何も知らないでこのみを傷つけて、お前だけに苦しい思いをさせて…っ…」

込み上げてくる嗚咽を堪えるように俺は右手で口元を押さえた。
あの頃、このみは一人で苦しんで…苦しみ抜いてたった独りで辛い決断した。そんなこのみをよそに俺は何も知らずにこのみに愛を囁いていたなんて、そんなマヌケで滑稽な自分を思い出すと吐き気がする。

「…大丈夫?体調が悪いなら、誰か…っ」

そう言って部屋の入り口に向かおうとするこのみの体を自分の胸へと強く引き寄せた。

「…大丈夫だから」

自分でも驚くくらい俺の声は細く、震えていた。このみは戸惑ったように俺の腕の中で体を強張らせていたが、次第に肩の力が抜けてゆっくりと俺の背中にその細い腕をまわし、まるで子供をあやす母親のように俺の背中を優しくさすってくれた。

「…ジヨン…全部、知ってるんだね…」

そう言ったこのみの声があまりにも優しくて、そのこのみの言葉を聞いて、俺は喉の奥から込み上げる何かをぐっと堪え、小さく頷くのがやっとだった。

「ジヨンは、私の分まで苦しんで、傷ついてくれてたんだね…ありがとう」

俺はこのみの小さな体を抱きしめる腕に更に力を込めて大きく首を横に振った。
「ごめん」と言葉にしてしまったら許してくれと言っているみたいで、形にしてしまったらこれから先もこのみと過ごしていきたいと望んでしまう。
俺は弱くて、狡いから…
だから、今この時だってこのみの優しさに甘えてる。
このみの温かさを感じて、本当はこの腕を解いて体を放してこのみを自由にしてあげなきゃいけないのに、それができずにいる俺はあの頃と何も変わっていない。いつだって自分の事ばっかりだ。


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「ジヨン…ごめんね。あの時、私はただジヨンを守りたいって、そう思って離れる事を決めたけど、きっと…本当は逃げてた」

俺の腕の中で囁くようにそう言った。

「ジヨンがまた、私の事で傷ついていくのを見るのが怖かった…もう、傷つけたくなかったの…ジヨンの事も…私自身の事も…っ…傷つくのが怖かった…」

このみの肩が小さく震えている。

「ごめんね狡くて…自分の事ばっかりだったの」

そう小さく呟くこのみは、このままどこかへ消えてしまうんじゃないかと思うほど小さく、切なげで、儚かった。
俺はこのみの両肩を掴み、ゆっくりと体を離して彼女の涙でいっぱいになっている瞳を見つめた。

「それ以上…何も言うな」

このみも俺と同じ思いを、同じ苦しみを抱えて今までの日々を過ごしてきたんだ。
このみもあの苦しみを味わっていたんだ。
そう思うと心臓を抉り取られた様な感覚に襲われ呼吸さえもできず息苦しくて、俺は唇を強く噛んだ。口の中にじわりと錆びた鉄の味が広がっていく。俺は大きく息を吸い込むとそれをゆっくりと吐き出し両手でこのみの顔を包み込み、親指の先で彼女の頬を流れる涙をそっと拭った。

「…謝らるな。このみは何も悪くない…俺の方がいつも自分の事ばかりで、何も解ってなかった。このみの優しさ甘えて…このみを傷つけるってわかっていたのに、いつだって俺が…このみの側にいたいって望んだから」

「ジヨン…」

彼女に名前を呼ばれると胸の奥が熱くなり、息苦しささえ覚える。

「…あの日からずっとジヨンの事、忘れたくて…忘れたくなかった。だけど忘れなきゃいけないの…ジヨンにはもう側にいてくれる人がいるから」

このみは俺の着ている服の裾をぎゅっと掴んで苦しげに瞳を固く閉じた。
俺は固く閉ざされている瞼を親指の先で撫でて、そっと唇を押し当てた。
このみは静かに瞼を開けると少しだけ驚いた表情を見せて俺の瞳をまっすぐに見据えていた。

「お前と離れてから俺は、必死だった…こんな苦しさが続くなら、いっその事このみの存在を俺の中から消し去りたいって思った」

そうだ。
だから俺はクォンジヨンを殺したんだ。
もう二度とこのみの事を想わずに済むように。
もう二度と誰かを愛さなくて済むように。
だから、俺は心の中に浮かんでくるこのみの姿を何度も、何度も真っ黒な絵の具で塗り潰していった。
もう二度と思い出す事のないように。
そう話すとこのみは俺の頬をゆっくり撫で涙の中にあの頃と何一つ変わらない優しげな笑みを浮かべてその柔らかな瞳で俺を見つめていた。

「クォンジヨンはここにいる」

俺はきつく下唇を噛み溢れ出そうになる涙をグッと堪えこのみに向かって小さく頷いて見せた。

「そうだよ。このみがいないと、俺はクォンジヨンでいられない。…だからさっきお前が言った”側にいてくれる人?”…そんなのありえねぇんだよ。このみ以外の誰かを愛するなんて考えられねぇ」

俺の言葉を聞いたこのみは瞳を更に涙で潤ませ眉間に皺を寄せてコクリと小さく頷いた。

「何度も言うけど俺にはこのみ以外ありえねぇから」

そう言うとこのみの頬は薄っすらと赤くなり、目尻からは涙が次々に溢れこぼれ落ちていく。

「このみ…」

俺はまた、選択を間違えるかもしれない。
彼女を傷つけるかもしれない。

でも…それでも長い時間、離れて過ごしていてもお互いに想いが消える事もなく、その心の中の存在で、またお互いを傷つけてしまうくらいなら…
側にいて心に傷を作ったとしても
苦しくて涙を流す事があったとしても
二人が触れ合える事が出来るなら
二人が見つめ合える事が出来るなら
きっと乗り越えていけるんじゃないかって、今なら確かにそう思える。

だから…

「…側にいたい。また、苦しませる事があるかもしれねぇけど…それでも側にいる事ができるなら、俺は…」

「側にいさせて」

このみは俺の言葉を遮るようにはっきりとした声で言葉を発した。

「もう逃げない…強くなる。だからジヨンの側にいさせて」

このみは今まで一度も俺に見せた事のない強い眼差しを向けまっすぐに俺を見つめていた。
相変わらずその瞳からは涙が溢れ続けているにもかかわらず悠然としたその姿に、その瞳に込められた想いに、鳥肌が立つ。
彼女の凛とした瞳を見つめ返せばさっきまで堪えていた涙が堰を切ったように溢れ出した。
視界が霞んで目の前のこのみの姿が滲んでいく。それは静かに俺の頬を伝いゆっくりと顎先から音もなく落ちていった。
このみはその小さな体で俺の中にある虚勢や苦悩、迷いや哀しみ、そして弱さその全てを俺の体ごと抱きしめてくれた。

「側に…いて欲しい。ただ、側に…」

俺はこのみの首筋に手を添えてゆっくりと顔を近づける。このみの瞳に映る俺が次第に大きくなっていき、俺の羞恥心を煽った。

「…目、閉じて」

そう言うとこのみは鼻と鼻が触れ合う程の距離まで顔を近づけて静かに息を吐いた。

「ジヨンの事…もっと見ていたい」

このみは俺に潤んだ瞳を向け掠れた声でそう言った。その姿は俺の情欲を掻き立てるには充分過ぎるもので、勢いに任せこのみの唇に自身の唇を押し当てた。
このみの柔らかな唇の感触。
二人の吐息が混ざり合い空気中へと溶けていく、この瞬間は甘く痺れて体中の全神経が今触れ合っているお互いへと集中する。その懐かしい感覚に俺の心臓は痛いくらいに自分の胸を叩いた。
呼吸すらも忘れて俺はこのみを求めていた。
息が苦しい。
けれど、今はそんな事は関係なかった。

むしろもっとこの苦しさを感じていたい。
そんな事を考えながら俺はこのみに数えきれないほどのキスの雨を降らせていった。







if you 第30話                     fin.