☆精進料理☆
古来、仏教では殺生を禁止する考え方によって肉食を避けてきた。
本来のお釈迦様の考えでは「自分のために殺された動物の肉を食べてはいけない」というものだったが、日本でも仏教思想の浸透に伴って奈良時代は肉食を禁止する令が出された。

「お釈迦様」
しかし、生物学的に必要な栄養源は補給する必要があり、特に厳しく動物性たんぱく質の摂取を戒められた僧侶達の為に「精進料理」が工夫された。

「僧侶」
精進料理は動物性の食材を一切、使わず野菜類を中心として雑念を払い、健康にも良いという料理のことだ。健康志向に注目が集まる現在では、このような精進料理の考え方が再評価されている。

「精進料理」
肉や魚を使わない精進料理では野菜が主役の食材となる。しかし、それではどうしてもたんぱく質が不足するので「大豆」が多様されることになった。100g中に含まれるたんぱく質の量は、牛肉とほとんど変わらないと言われる程、大豆には豊富なたんぱく質が含まれている。味噌・醤油・豆腐・納豆などの大豆製品は、いずれも仏教寺院で生み出されたとされており、僧侶の厳しい修行を支える栄養源として重宝されていたことがわかる。
これは日本人の伝統的な食生活においても同様であり、和食では獣肉をあまり使わないのに栄養バランスに優れているのは、この大豆たんぱくを上手に利用してきたという歴史がある。

「大豆」
精進料理と聞くと、なんとなく味が薄くておいしくないイメージを持っている方も多いが、実際には淡泊で素材そのもの味わいを生かしつつ、しっかりとした旨みを引き出す調理が工夫されている。
精進料理は動物性のものは使わないが、昆布や椎茸、炒り大豆など旨みの強いものを組み合わせる為、深みのあるしっかりとした味付けが可能となる。また、珍しいところでは「かんぴょう」の戻し汁をダシとして利用し、これも強い旨みを引き出すことのできる素材です

「椎茸・昆布」 「かんぴょう」
動物性の食材を使わない精進料理は植物性のものであっても使ってはいけないとされる食材がある。それは、「五葷(ごくん)」という。
ニラ・ニンニク・ネギ・タマネギ・ラッキョウといった匂いと刺激の強い香味野菜のことである。この香味野菜を食べると精がつきすぎて雑念がが増え、修行の妨げになってしまうと考えられたのだ。

「五葷(ごくん)」
それでは、またまたーヽ( ̄ω ̄( ̄ω ̄〃)ゝ